EC売上比率10ポイント増!ABCファンライフのTV通販用ECサイトと、より幅広いユーザーを獲得するために立ち上げた新規事業とは


朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ様は、TV通販を主体とした通販事業を展開しています。
以前はフルスクラッチで自社ECサイトを運営していましたが、費用面などの課題からebisumartにてリニューアルし、売上を伸ばしています。

今回は、朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフのご担当者様に、TV通販用ECサイトと、より幅広いユーザーを獲得するために立ち上げた新規事業についてお伺いしました。

 

<対談プロフィール>
朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ
取締役 通販部長
新井 達也 様

株式会社インターファクトリー
取締役 クラウドコマースプラットフォーム事業責任者
兼井 聡(インタビュアー)

 

TV通販用ECサイトを運営する株式会社ABCファンライフ

朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ 新井様(以下、新井様):
当社では、TV通販を主体とした通販事業を行なっています。メディアの母体である朝日放送のマネタイズという一面もあり、番組制作から販売チャネルまでを一気通貫で行なっています。例えば、「せのぶら本舗」という番組で紹介した食品や美容、健康に関する商品の販売などです。

▲朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ
取締役 通販部長
新井 達也 様

 

瞬間的なトランザクション増に耐えうるリソースの確保とコストのバランスに課題

新井様:
インターネットのチャネルがかなり普及してきたことで、TV通販も電話受注だけでなくインターネットも用意しなければならないと考え、10年ほど前にECサイトを立ち上げました。

もともとECと電話受注一体型のフルスクラッチのシステムを導入していたのですが、大きく分けて「費用」と「リソース」の2つの点で課題がありました。

従来のシステムでもECサイトの改善は本来臨機応変にできる想定でしたが、デザイン変更とバックエンドのシステムとの連携をその都度しなくてはいけないこともあり、少し変更するだけで数百万円もかかるという費用面のデメリットがありました。PDCAを回すために更新頻度を上げたかったので、このシステムから脱却したいと考えていました。

加えてTV通販のEC受注は非常に特殊で、瞬間的なアクセス増加が発生します。すべてのサーバを一体化していると、リソースをトップラインに合わせておかなければならないため、非常にシステム費用がかかってしまいます。そのため、フロントと電話受注とを分けたいと考えていました。

━フロント部分をebisumartのようなクラウド型のものにすれば、柔軟なカスタマイズが可能と考えられたのですね。

新井様:
フロントとバックを分けると在庫を分けて管理する必要が出てきます。在庫を2つ持った場合、どちらかが売り切れてどちらかが余るというようなロスも発生しますし、在庫をコントロールするために人員を用意するというのもリソースの無駄になります。
そのため、システム選定をする上で、バックとフロントの在庫連携がリアルタイムでできるかどうかが一番大きな選定基準でした。電話のチャネルもあるので、在庫管理がリアルタイムにできるかを重要視しました。
その他には、フロントのデザインを変更してもバックに影響が出ないかという点と、瞬間的なアクセス増加に耐えられるかという点が選定基準にありました。

 

ebisumartへのリプレースでEC売上が倍増。オートスケールでコストカットも

新井様:
ebisumartを導入した理由の一つはコスト面です。
限られた予算内でご支援いただけるかという点は重要なポイントでした。
また、アクセス数で変動するサーバ費用は、常にスパイクアクセスに耐えられるサーバリソースを用意してしまうと、平常時に無駄な費用が発生してしまいます。リプレース後となりますが、ebisumartに機能追加されたオートスケールを導入したことでコストが適切に抑えられています。
ebisumartは、スパイクアクセスがあらかじめ予測しやすい当社のECサイトとマッチしていると感じていますね。

ちょうどコロナ禍のタイミングのため正確な効果計測が難しいのですが、リプレース以前はEC売上比率が17%だったところ、現在は27%まで急激に上がっています。
コロナ禍で通販を使わざるを得なかったという背景はあるにしても、電話受注は10%だったことを考えると、ECサイトの売上は大きく増加しました。

 

新たに誕生したECサイト「itomani」

新井様:
2023年4月に立ち上げた「itomani(イトマニ)」は、TV通販とは切り離したECサイトです。
ABCミッケは単なるEC購入システムではなく、商品購入、回遊をしてもらうことも目的でした。より幅広い年齢層のお客様をWebから集客するためにSNSにも着手しましたが、そういったお客様をECサイトへ誘導するためには、ビジュアルを重視した発信が必要となります。そこで、ECサイト事業をさらに伸ばしていくためにおしゃれでしっかりとしたコンセプトのあるECサイトが必要になり、30~40代女性向けのECサイト「itomani」が生まれました。

ebisumartよりも安価なシステムを利用することも考えましたが、新たなシステムを利用して担当者を増やすよりも、今の仕組みやメンバーとうまく連携した方が効率的でコストカットにもつながると考え、こちらもebisumartを導入しています。

▲サイト名の「itomani」には
日常の暇(いとま)に寄り添うという思いが込められている

 

━EC支援サービス「ebisu growth」をご利用されるようになったきっかけはありますか?

新井様:
社内には一貫して数値を管理しながら分析ができるメンバーがいないため、当初は別のコンサルティング会社に依頼しておりましたが、2024年4月からebisu growth(エビス グロース)に切り替えています。CRMをどうするか、リピートをどう増やすかという点でサポートいただいています。
SNSマーケティングなど流入の部分はまだまだ手探りですが、顧客育成やファンづくり、ページ改善のための分析に期待しています。

 

今後の展望 ━ 従来のECの運営強化と新しいECのマーケティング強化に期待

新井様:
ABCミッケはTVのアクセスを瞬間的にキャッチしていきたいと考えています。TV通販の特性上、リピーターを増やすなどの施策はどうしても難しいため、発信の回数や瞬発力を上げ、お客様が欲しいタイミングでご購入いただくことが重要だと考えています。

itomaniはこれから育てていくメディアです。ebisu growthには、SNSマーケティングの部分も主導権を握っていただけるとうれしいですね。
まだ課題はありますが、インフルエンサーマーケティングなど新しい知見をお借りしながらサイトを成長させていきたいです。

 

ABCファンライフ様
お忙しい中 ありがとうございました。
(取材日:2024年4月)

PROFILE
会社名:朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ
本社:大阪府大阪市

SITE PROFILE
サイト名:ABCミッケ
https://shop.asahi.co.jp/

朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ様が運営する、インターネット通販サイト「ABCミッケ」です。ABC朝日放送テレビの「せのぶら本舗」をはじめ、番組DVDやキャラクターグッズを取り扱う通販サイトです。当サイトでは、番組別商品一覧の表示、基幹システムと電話受注システムの連携カスタマイズを行いました。

サイト名:itomani
https://itomani.asahi.co.jp/

朝日放送グループ 株式会社ABCファンライフ様が運営する、インターネット通販サイト「itomani」です。
日常の暇(いとま)に寄り添うという思いが込められたサイトでは、日々の生活を彩るインテリア雑貨や日用品などを取り扱っています。
当サイトでは、販売管理システムの連携と商品ページのカスタマイズを行いました。

 

「ebisumart」について

提供会社:株式会社インターファクトリー
「ebisumart」はECパッケージとASPの両システムのメリットを兼ね備えており、常に最新・最適化されたクラウドコマースプラットフォームです。
サイトリニューアルやオムニチャネル、BtoB-ECなど、業界業種問わず累計750サイト以上の構築実績があり、お客様のニーズを迅速に反映しながら、EC事業の成長をお手伝いさせていただきます。

URL:https://ebisumart.com/

 


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