物流外注を検討するタイミングが「1日の出荷数50件」の理由

物流外注とは、自社で行っている商品の入荷、検品、保管、在庫管理、ピッキング、梱包、出荷、返品対応といった受注から出荷までの一連の物流業務を、外部の専門業者に委託することです。

EC運営において、注文数が増えれば増えるほど、在庫の保管スペース確保や出荷作業、返品対応などの負荷が大きくなります。目安として、1日の出荷数が50件を超え、社内リソースが逼迫し始めた場合は、早めに物流外注を検討するべきです。

物流外注は、単に作業を外部へ任せるだけの施策ではありません。EC事業の成長に合わせて、出荷品質を維持しながら、商品企画や販促、サイト改善などの重要業務にリソースを集中させるための「体制づくり」と筆者は考えます。

本記事では、インターファクトリーでマーケティングを担当している筆者が、ECサイト運営における物流外注の基本から、外注を検討すべきタイミング、倉庫選びのポイントまで、詳しく解説します。

また、本記事はYouTubeチャンネル「ECの羅針盤」で公開されている、以下の動画を基に作成しています。今回の内容は、株式会社スクロール360 顧問の高山 隆司氏にEC物流外注の核心について詳しくお話を伺ったものです。ぜひ記事とあわせてご視聴ください。

参考:YouTubeチャンネル ECの羅針盤 | EBISUMART「【EC物流】アウトソーシングで成功する企業と失敗する企業の違いとは?外注するべき基準とタイミングを解説!」、スクロール360

物流外注を検討するタイミングは「1日の出荷数50件」が目安

物流外注を検討するタイミングは、売上規模だけで一概に判断できるものではありません。ECサイト運営の実務においては、日々の出荷件数と社内リソースの逼迫度を掛け合わせて判断することが重要だと筆者は考えます。

一般的に、出荷件数が1日50件を超え、出荷作業によって社内リソースの逼迫を感じ始めた段階が、物流外注を検討し始める一つの目安となります。

◆物流外注を検討する出荷件数の目安

1日50件前後 => 出荷作業が日常業務(商品企画や販促など)を圧迫し始めるため、外注の情報収集や検討を開始する段階
1日100件前後 => 人員、作業時間、保管スペースの負荷が大きくなるため、外注先の比較・選定を進める段階
1日150件前後 => 残業や臨時対応だけでは処理しきれなくなるため、外注化を具体的に推進する段階

また、出荷件数という数値だけでなく、現場で起きている「サイン」も重要な判断材料になります。例えば、以下のような状態が見られる場合は注意が必要です。

・出荷作業のためにスタッフの残業が増えている
・保管場所が分散して在庫管理が煩雑になっている
・ピッキングミスや誤発送が増え始めている

筆者の経験上、出荷作業が完全に回らなくなってから外注先を探し始めても、倉庫の選定やシステム連携には一定の期間を要するため、対応が後手に回ってしまいます。出荷数が増加傾向にある時点で、体制を早めに整えておくことが事業成長の鍵となるのではないでしょうか。

物流品質はECサイト全体の評価を左右する「桶の法則」

一般的に、ECサイトにおける顧客体験(CX)は、商品そのものの魅力だけで決まるわけではありません。商品のクオリティはもちろん、サイトの使いやすさ、カートや決済の分かりやすさ、プロモーション、そして商品が手元に届くまでの「物流」まで、全ての工程を含めて総合的に評価されます。

そのため、いくら商品開発やサイト改善に力を入れていても、物流品質が低ければ、ECサイト全体の評価を下げてしまうリスクがあります。

このような評価の構造を分かりやすく説明する考え方として、ビジネスの分野ではよく「桶(おけ)の法則」が用いられます。
※一般には「木樽の法則」や「ドべネックの不可分の法則」とも呼ばれます

◆桶の法則

桶の法則

出典:YouTubeチャンネル ECの羅針盤 | EBISUMART「【EC物流】アウトソーシングで成功する企業と失敗する企業の違いとは?外注するべき基準とタイミングを解説!

桶の法則とは、複数の要素で構成される物事において、全体的な成果は「最も劣っている部分(ボトルネック)」によって決定されるという考え方です。

ECサイトの運営に置き換えると、商品、売り場、UI、カート、決済、プロモーションといった(桶の板)がどれだけ高い水準にあっても、物流(配送)に課題があれば、顧客体験全体の評価(桶にたまる水)は、一番低い物流品質の高さまで引き下げられてしまいます

例えば、商品ページが分かりやすく、購入までの導線がどれほど整っていても、届いた商品に配送遅延や誤発送が発生すれば、顧客に残る最終的な印象は悪くなってしまうのが実情です。

つまり、物流は購入後の単なる「裏方業務」ではなく、ECサイトの評価を左右する「顧客体験の重要な一部」であると筆者は考えます。出荷件数が増え、自社リソースだけで物流品質を安定させることが難しくなっている場合は、物流外注によって保管・在庫管理・梱包・出荷・返品対応の専門体制を整えることも、事業を成長させるうえで非常に重要な選択肢になるのではないでしょうか。

物流外注先・倉庫を選ぶ際の5つのポイント

一般的に、物流外注先を選ぶ際は、料金の安さや対応メニューの多さだけで判断してはいけないと言われています。特にEC物流においては、倉庫内での保管状態、ピッキングの正確性、丁寧な梱包、迅速な出荷や返品対応などの「現場の品質」が、顧客体験にそのまま直結するからです

ここでは、自社に最適な物流外注先や倉庫を見極めるために確認しておきたいポイントを、筆者の見解を交えながら5つに絞って紹介します。

ポイント① 見積もりの安さだけで選ばない

物流外注先を選ぶ際、初期費用や坪単価、出荷単価の安さばかりに注目すると、出荷精度や対応の柔軟性、繁忙期の処理能力などを見落としてしまうリスクがあります

例えば、基本料金が安く見えても、返品対応、流通加工(ラッピングやセット組み)、同梱物の封入、イレギュラーな作業などが全て別料金(オプション)になり、トータルコストが想像以上に膨らむケースは少なくありません。また、問い合わせへのレスポンスが遅い、トラブル時の連携が弱いといった倉庫の場合、結果的に社内での確認作業や顧客対応の負担が増えてしまいます。

物流外注先は単価だけで比較するのではなく、委託できる業務範囲、出荷品質、対応スピード、そしてトラブル発生時のサポート体制まで含めて総合的に判断することが大切です。

ポイント② 実際の「現場見学」を行う

倉庫側の出荷精度や処理能力を正しく見極めるためには、契約前に必ず倉庫の現場見学を行うべきです。パンフレットや営業担当者の説明だけでは、実際の倉庫の広さ、棚の配置、作業動線、商品の保管状態までは判断しきれないのが実情だからです。

・自社の商品量に対して十分な保管スペースや作業スペースがあるか
・商品が分かりやすく、傷まないように管理されているか
・入荷からピッキング、梱包、出荷までの流れが効率的に整理されているか
・現場スタッフの動きに無駄がないか

特に、棚の配置や作業動線が複雑な倉庫は、ピッキングミスや出荷作業遅延が起こりやすくなるため注意が必要です。

また、繁忙期やセール時に出荷件数が急増した場合でも、柔軟に対応できるキャパシティ(スペースや人員の余裕)がありそうかどうかも見ておきたいポイントです。

ポイント③ 5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が徹底されているかを見る

倉庫を見学する際は、現場の「5S」が徹底されているかを確認しましょう。5Sとは、以下の5つの頭文字を取ったものです。

◆「5S」とは

① 整理(Seiri):必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てる
② 整頓(Seiton):必要なものをいつでも取り出せる場所に配置する
③ 清掃(Seisou):ゴミや汚れのない状態にする
④ 清潔(Seiketsu):整理・整頓・清掃を維持する
⑤ しつけ(Shitsuke):決められたルールを正しく守る習慣をつける

倉庫内に不要なものが放置されていたり、作業台や通路が乱れていたりすると、ピッキングミスや異物混入、作業遅延につながるリスクが高まります。

一方で、保管場所や作業道具が常に整頓され、スタッフが同じルールで作業している倉庫は、ミスを防ぐための基本的な現場管理が行われていると判断しやすくなります。

一見すると地味な確認項目ですが、実は物流品質を安定させるうえで非常に重要な基盤であると考えます。倉庫選びでは、設備の大きさや出荷可能件数といったハード面だけでなく、こうした現場の基本的な管理状態(ソフト面)も確認しておきましょう。

ポイント④ ミスを「物理的に防ぐ仕組み」があるか

質の高い倉庫選びでは、スタッフの注意力に頼るだけでなく、ミスが起こり得ない「物理的な仕組み」が構築されているかを確認する必要があります。

例えば、物流代行やEC運営支援などを幅広く手掛ける「スクロール360」の事例を挙げると、同社では異物混入対策として、カッターなどの刃物を記名式で管理し、毎日の作業終了時に必ず本数確認を行っています。また、スタッフが使用する絆創膏についても、段ボールと同化しにくい「青色」などの目立つ色に指定し、管理する仕組みを取っています。

参考:YouTubeチャンネル ECの羅針盤 | EBISUMART「【EC物流】アウトソーシングで成功する企業と失敗する企業の違いとは?外注するべき基準とタイミングを解説!

このような取り組みは、単なる注意喚起ではなく、異物混入や備品紛失を防ぎ、作業品質を一定に保つための具体的な「仕組み化」です。

EC物流では、誤発送や梱包ミスだけでなく、異物混入も顧客からの信頼を一瞬で失う重大なトラブルになりかねません。倉庫を選ぶ際は、どのような具体的なルールでミスを未然に防いでいるかを細かく確認することが重要です。

ポイント⑤ スタッフの挨拶や現場の雰囲気を確認する

倉庫見学では、設備や作業フローだけでなく、すれ違うスタッフの挨拶や受け答え、現場全体の雰囲気も確認しておきたいポイントです。スタッフの対応が丁寧で、現場に引き締まった印象があるのは、日々の作業ルールや教育が浸透している証拠と言えます。

もちろん、挨拶や雰囲気だけで倉庫の良し悪しを全て判断することはできません。しかし、物流外注は一度契約すれば長期的なパートナーシップとなるため、現場とのコミュニケーションのスムーズさや、信頼して商品を預けられる空気感があるかどうかは、非常に重要な判断材料になります

このように、物流外注先を選ぶ際は、見積もり金額や対応メニューの多さだけでなく、「現場でどのように品質が守られているか」を自身の目で確認することが何より重要です。ぜひ倉庫見学を通じて、大切な商品を安心して預けられる体制があるかを見極めてください。

EC物流の外注に対応する主な物流サービス

ここでは、EC物流の外注先として検討できる代表的な5つのサービスを紹介します。各社それぞれに強みや対応領域が異なるため、自社の商材や規模に合わせて比較することが大切です。

◆EC物流の外注に対応する代表的な物流サービス

会社・サービス 主な対応範囲 特徴・強み
スクロール360 物流代行、受注代行、決済代行、EC運営支援など EC・通販に特化し、物流からコールセンター、受注対応、ECショップの運営代行までトータルでサポート可能な包括的BPOサービス。
オープンロジ 物流アウトソーシング、EC自動出荷、各種EC連携など 拡張性の高い独自の倉庫ネットワークを組織化。ソフトウェアによる自動化や、各種ECプラットフォームとのスムーズなAPI連携が強み。
ウルロジ EC・通販物流代行、越境EC物流代行、小ロット物流代行、3PLなど 小ロットからの委託に対応。食品、化粧品、アパレル、日用品・雑貨など商材別の特性に応じたこまやかな物流代行や越境ECにも対応。
佐川グローバルロジスティクス 入荷から配送までのフルフィルメント、流通加工、返品対応など 佐川急便を中核とするロジスティクス事業会社。大型のフルフィルメントセンターを構え、大量出荷やワンストップ対応に強み。グループ会社である佐川急便の宅配網を利用可能。
SBSネクサード 3PL、通販物流、倉庫、保管、流通加工、物流センター運営、包装・梱包など 総合物流大手のノウハウを生かした3PLソリューションを提供する。大規模な物流体制の設計や複雑な流通加工の運用実績が豊富。

出典:スクロール360オープンロジウルロジ佐川グローバルロジスティクスSBSネクサード(2026年6月現在)各社公式サイトに記載されている公開情報より筆者作成

上表に挙げた5社は、いずれもEC物流のアウトソーシング先として実績豊富ですが、公式サイトを確認すると、各社によって対応できる業務範囲、倉庫の運用体制、得意な対応商材、システム連携のスムーズさなどは大きく異なります。本記事で解説した選び方のポイントを参考にしながら自社に最適なパートナーを比較・検討してみましょう。

また、これらの物流会社を自社リソースだけで比較・選定するのが難しい場合は、「ECのミカタ」のようなEC事業者に特化したビジネスマッチングサイトを活用するのも有効な手段でしょう。ECのミカタでは、通販物流を提供する企業を一覧で比較できるほか、業種・業態、対応領域、特徴などから自社に合ったサービスを効率的に探すことができます。

参考:ECのミカタ「EC専門ビジネスマッチング│通販物流の委託先を比較・見積もり

EC物流の外注で委託できる主な業務

一般的に、EC物流における「ユーザーから注文が入ってから商品が届くまでの工程」は、多岐にわたる実務で構成されています。物流外注を利用する場合、以下のような業務を広く委託することができます。

◆EC物流で外注できる主な業務範囲

委託できる業務 主な実務内容
入荷 商品の受け入れ、数量や検品、棚入れ(保管場所への配置)
保管 倉庫内での適切な商品保管、ロケーション管理(どこに何があるかのデータ管理)
在庫管理 正確な在庫数、入出庫状況、保管場所のデータ管理
ピッキング 注文内容に応じた該当商品の確実な取り出し
梱包 商品の梱包、緩衝材の配置、チラシやノベルティなどの同梱物対応
流通加工 ラベル貼り、セット組み、ギフト対応、名入れ、カスタマイズなど
出荷 配送会社への引き渡し、送り状の発行、出荷確定処理
返品対応 返品された商品の受け入れ、状態確認(良品/不良品の仕分け)、再入庫処理

このように、EC物流の外注対象は単なる「配送の手配」だけではありません。倉庫内での商品管理から、注文ごとの丁寧な出荷作業、返品対応、流通加工にいたるまで、受注後のバックヤード運営業務を広く含んでいます。

また、これらはいずれも物流業務の外部委託に関係する言葉ですが、業界内での一般的な定義として、対象範囲や意味合いに以下のような違いがあります。

物流代行:倉庫内の一連の作業を外部に任せることを広く指す言葉

フルフィルメント:受注処理から決済、梱包、出荷、さらにはカスタマーサポートや返品対応まで、ECの注文処理に関わる一連の業務全般を指す言葉

3PL(サード・パーティー・ロジスティクス):単なる実務の委託にとどまらず、第三者の物流会社が物流体制の設計や最適化の提案、日々の運用までを包括的に請け負うビジネスモデル

どこまでの範囲をカバーしているかは、物流会社や選択するプランによって異なります。保管と出荷という標準的な作業のみに対応する会社もあれば、複雑な流通加工や、受注処理、顧客対応まで含めてワンストップで支援する会社もあります。そのため、物流外注を具体的に検討する際は、まず自社が「どの業務に一番負担を感じているのか」を整理したうえで、適切な委託範囲を決めることが重要であると考えます。

物流外注で解決できる課題と主なメリット

一般的に、自社物流(インハウス物流)を続けていると、出荷件数の増加に伴って出荷作業や在庫管理の負荷が大きくなり、ECサイト運営全体に悪影響が出始めるケースが少なくありません。物流外注は、これらの課題を専門業者に委託することで、社内の負担を軽減し、事業成長に必要な業務へリソースを回しやすくするための有効な施策です。

業界内でよく挙げられる、自社物流の課題と外注によって期待できるメリットの対比は以下の通りです。

◆物流外注で解決しやすい課題と期待できるメリット

自社物流で起こりやすい課題 外注によって期待できること
出荷作業に時間を取られる 商品企画、販促、サイト改善、CRMなどの「コア業務」にリソースを集中できる
保管スペースが不足する 自社で余分な固定資産(倉庫の賃料など)を抱えずに、商品量に応じた変動費で運用できる
ピッキングミスや誤発送が増える 倉庫側の管理システム(WMS)とプロのノウハウにより、作業品質を安定させやすい
セール時や繁忙期に出荷が追いつかない 突発的な注文増加やイベント時にも、倉庫側の柔軟なリソース調整で遅れずに出荷できる
返品・交換対応の負担が重い 返品商品の受け入れや検品、再入庫といったバックヤード業務を委託できる
特定スタッフに業務が集中する 物流業務の属人化を抑え、業務の標準化を図りやすくなる

物流外注の最も大きな本質的メリットは、物流業務にかかっていた社内リソースを大幅に削減することで、商品企画、販促、サイト改善、顧客対応など、ECサイトの「売上や顧客体験(CX)に直結するフロント業務」へ注力しやすくなる点にあると考えます。

確かに、外注費や保管費などの新たなコストは発生します。しかし重要なのは、物流を外注化することで、出荷作業が「売上成長の制約(ボトルネック)」にならない体制を作れるかどうかです。

自社物流の負荷が高まり、販促や商品企画に十分な時間を使えなくなっていると感じる場合は、外注によって事業運営全体のバランスを見直す価値が非常に高いと考えます。

なお、これらのメリットは、全ての物流会社で同じように得られるわけではありません。保管・出荷を中心に対応する会社もあれば、返品対応、流通加工、ギフト対応、受注処理まで幅広く支援する会社もあります。自社の課題に合った強みを持つパートナーを選ぶことが大切です。

物流外注を成功させるには「ECシステムとの連携」が重要

物流外注を成功させるための実務上の最大のポイントは、信頼できる倉庫や物流会社を選ぶことだけでなく、「ECサイト側の受注・在庫情報」と「倉庫側のシステム(WMS)」をいかに正確、かつリアルタイムに連携できるかという点にあります。

外注先の倉庫がどれだけ高い作業品質を誇っていても、システム間の情報連携が不十分であれば、出荷遅延や誤発送、システム上の在庫と実際の倉庫在庫のズレ(在庫差異)を引き起こす原因になります。

◆EC物流における一般的なシステム連携イメージ

EC物流における連携イメージ

出典(画像):筆者作成

実際の運用現場では、図のようにECシステム、OMS(受注管理システム)、WMS(倉庫管理システム)、そして物流会社・倉庫の現場が連携して業務を進めます。ユーザーから注文が入ると、受注情報がOMSに集約され、そこからWMSへ出荷指示データとして送られます。倉庫側はその指示に基づいて、ピッキング、梱包、出荷作業を行います。

出荷が完了すると、出荷実績や最新の在庫データ、返品・キャンセル情報がWMSに記録され、再びECシステム側へとフィードバックされる仕組みです。この一連の情報連携にタイムラグがあったり、CSVデータの取り込み・書き出しといった、「手作業での転記」が多かったりすると、ECサイト上では在庫がある表示なのに実際は倉庫で売り切れている「売り越し」や出荷指示のミスにつながる恐れがあります。

そのため、物流外注を前提にECサイトを運営する場合、あるいは将来的な事業拡大を見据えてサイトを構築・リニューアルする場合は、倉庫の対応範囲だけでなく、ECシステムとOMS、WMS、さらには基幹システムなどを「どのように自動で安定連携させるか」までを設計しておくことが極めて重要です。

例えばインターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「EBISUMART(エビスマート)」は、主要な各種WMSや自動出荷システムとの豊富な外部連携実績を持っています。事業者様ごとの独自の物流要件やカスタマイズにも柔軟に対応できる設計となっているため、物流外注や将来の多店舗展開を見据えた、高精度でストレスのないシステム連携をスムーズに実現することが可能です。

参考:提携サービス一覧│EBISUMART(エビスマート)

まとめ

物流外注を検討する際に重要なのは、単に「面倒な出荷作業を外部に出す」ということではなく、「EC事業の持続的な成長と、顧客体験の向上を支える強固なバックヤード体制を整える」という視点を持つことです。1日の出荷数が50件、100件と増えるにつれて、物流業務を自社だけで抱え続けることはリソースの限界を招き、本来注力すべき販促や商品企画、マーケティングなでのフロント業務に割く時間を奪ってしまいます

また、「桶の法則」が示す通り、配送遅延や梱包ミスといった物流の不備は、ECサイト全体のブランド評価を一瞬で落としかねません。

そのため、物流外注は単なる「コスト削減の施策」として部分的に判断するのではなく、事業成長と顧客体験を両立させるための「攻めの運営体制づくり」として捉えるべきだと考えます。

本記事の執筆にあたり参考にした以下の動画では、EC物流で成功する企業と失敗する企業の違い、具体的な倉庫マネジメントの裏側について、さらに深く解説されています。これから外注化を検討される方は、ぜひご視聴ください。

参考:YouTubeチャンネル ECの羅針盤 | EBISUMART「【EC物流】アウトソーシングで成功する企業と失敗する企業の違いとは?外注するべき基準とタイミングを解説!

そして、物流外注を確実に成功させるためには、現場の運用力と同時に、受注や在庫のデータをミスなくつなぐ、ECシステムとの連携」も重要です。「EBISUMARTは、豊富な外部連携実績と高いカスタマイズ性で、貴社の事業成長を物流の仕組みから強力に支えます。現在の出荷量に課題を感じている方や、倉庫連携を見据えたECサイトの新規構築・リニューアルをお考えの方は、以下の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

公式サイト:EBISUMART(エビスマート)

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ABOUT US
井幡 貴司
forUSERS株式会社 代表取締役。 株式会社インターファクトリーのWEBマーケティングシニアアドバイザーとして、EBISUMARTやECマーケティングの支援、多数セミナーでの講演を行う。著作には「図解 EC担当者の基礎と実務がまるごとわかる本」などあり、執筆活動にも力を入れている。