三井不動産グループの一員として、花と緑を通じてお客様の暮らしやビジネスシーンに価値を提供する第一園芸株式会社様。店頭でのフラワーギフト販売に加え、オフィスや商業施設・ホテルなどの空間デザイン・環境緑化、ウェディングやパーティー装花など、幅広い事業を展開しています。
「プラスONEの感動を。」という企業理念のもと、単に商品を届けるのではなく、その先にある感動や豊かな体験を創造することを大切にしている同社。法人向けサイトへご導入いただいてから10年、個人向けサイトのリニューアルを経て、EBISUMARTを長期にわたりご愛用いただいている理由をご担当者様に伺いました。
<お客様プロフィール>
第一園芸株式会社
フラワービジネス事業本部
副本部長
鈴木 大輔 様
目的
・法人向け受注のFAX管理からの脱却と、業務効率化
・老朽化した既存システムからの脱却によるコスト最適化と運用効率化
・花き業界ならではの複雑な運用要件(季節性、鮮度・品質管理、配送条件)や、独自サービスに対応できるEC基盤の構築
課題
・FAXでの受注体制により、内容確認・入力・二重チェックといった手作業が多く、専任スタッフの負担が大きかった
・季節や気候によって配送可否が変わる、生花・鮮度管理が必要といった、一般的なECにはない複雑な要件への対応
・維持費がかかる旧サイトの保守期限の終了に伴い、個人向け(BtoC)サイトの早急なシステム刷新の必要性
導入効果
・法人向けサイトはサイト経由の受注比率が大幅に増加し、従来よりも少ない工数で運営できる体制を実現
・拡張機能を活用した、カタログギフト「マイセレクト」の交換サイト構築による、業務効率化と顧客対応力の向上
・BtoCサイト導入から2年間、安定稼働を維持。業界最大の繁忙期「母の日」におけるシステムダウン「ゼロ」を実現
・EC運用の属人化を解消。新人スタッフでも商品登録や発注業務などのEC運用を無理なくこなせる体制に
花と緑で「プラスONEの感動を。」第一園芸のECサイトが担う役割
鈴木様:
当社は、花と緑を通じてお客様の暮らしやビジネスシーンに価値を提供する三井不動産グループ企業です。店頭でのフラワーギフト等の販売に加え、オフィスや商業施設、ホテルなどの空間デザイン・環境緑化、ウェディングやパーティー装花など幅広い事業を展開しています。
「プラスONEの感動を。」という企業理念のもと、人と人が想いを伝え合うさまざまな場面で、単に商品をお届けするのではなく、その先にある感動や豊かな体験を創造することを大切にしています。花文化を通じて、潤いのある豊かな社会づくりに貢献することが私たちの使命です。
ECサイトは、その価値を全国のお客様へお届けするための重要な接点の一つです。単なる販売チャネルではなく、第一園芸のブランドやサービス、花の魅力を発信する場としての役割も担っています。
当社の特徴の一つは、リアル店舗とECが連携しながら運営されている点です。ECサイトでご注文いただく商品の中には店舗から出荷する商品もあり、店舗スタッフの技術や接客の中で培われた知見が商品づくりや品質管理にも生かされています。ECと店舗を別のものとして考えるのではなく、それぞれの強みを生かしながら、第一園芸らしい品質とサービスをお届けするためのチャネルとして位置づけています。
▲第一園芸株式会社
フラワービジネス事業本部
副本部長 鈴木 大輔 様
法人のお客様の「知りたい」に応える。BtoBサイトでのEBISUMART導入
―BtoBサイトでEBISUMARTをご導入いただいた当初の状況や、選定の決め手を伺えますでしょうか。
鈴木様:
導入前は個人向けECサイトの中で法人向けサービスも展開していましたが、法人のお客様ならではのご要望や運用フローに十分対応できているとは言えない状況でした。特に法人向けのお祝い花では、「どのような木札が付くのか事前に確認したい」といったご要望をいただくことも多く、法人のお客様ならではのニーズに対応できる仕組みが求められていました。
そこで法人サービス強化の一環として、BtoB取引に必要な機能を備えつつ、当社の業務や商材に合わせて柔軟にカスタマイズできるEC基盤の検討を進めました。EBISUMARTはSaaSでありながら拡張性が高く、法人向けの運用要件に対応できる点を評価し、2016年頃に導入を決定しました。
導入前は、FAXで注文を受け、内容を確認しながら入力し、さらに別の担当者がもう一度確認するという体制で、こうした転記作業のために多くの専任スタッフを配置して対応していました。名前の打ち間違いなどのミスも起こり得ますし、FAXの文字が潰れて読めない場合は電話での確認作業も発生していました。導入後はFAXからサイト経由への切り替えを進めるキャンペーンなども行い、現在ではサイト経由の受注比率が大幅に増加し、従来よりも少ない工数で運営できるようになりました。
運用に合わせて進化し続けられる柔軟性。長く使い続ける理由
―数あるECシステムの中で、長くEBISUMARTを使い続けている理由と、導入時と現在で評価が変わった点があれば伺えますでしょうか。
鈴木様:
長く利用している一番の理由は、当社の運用やお客様のニーズに合わせて継続的に改善していける点です。導入当初から現在の形が完成していたわけではなく、実際に運用する中で見えてきた課題や要望に対して、カスタマイズや機能追加を重ねながらサイトを継続的に改善してきました。法人向けのECサイトは一般的なECサイトよりも運用要件が複雑なため、そうした変化に対応できる柔軟性は大きな魅力だと感じています。
例えば、見積もり履歴ページでお届け先を確認できるようにしてほしいというお声をいただいたこともありましたが、そうした点も1週間ほどで自社内で改善できました。都度外部に依頼せずに社内スタッフで対応が完結するのは大きいですね。
また、継続的に機能がアップデートされる点も評価しています。
導入当初は「法人向けECサイトとして必要な機能を実現できること」を重視していましたが、現在はそれに加えて「お客様にとって使いやすいこと」「運用しやすいこと」も重要な評価軸になっています。事業の成長や運用の変化に合わせて進化を続けられることが、長く利用している理由だと考えています。
花と緑ならではの複雑な要件に応える。BtoCサイトの選定とカタログギフト対応
―BtoB向けサイトに続き、BtoC向けサイトでもEBISUMARTをお選びいただいた理由を伺えますでしょうか。
鈴木様:
BtoCサイトの刷新にあたっては複数のサービスを比較検討しましたが、最終的な決め手となったのは、当社特有の運用要件に柔軟に対応できることでした。花や緑は季節性の高い商品であり、気候や生育状況によって販売期間やお届け可能期間が変わることもあります。また、鮮度や品質管理が重要な商材であるため、商品ごとに配送条件や受注フロー、在庫管理の考え方が異なり、一般的なECサイトにはない複雑な要件が数多くあります。
さらに、花と緑のカタログギフト「マイセレクト」の交換サイトを構築したいという目的もあり、通常のECとは異なるフローを実現できる拡張性も大きな評価ポイントでした。個別開発と比較してコスト面でもメリットがあり、当社の要件に適していると判断しました。
―BtoCサイトはBtoBより後にリニューアルされていますが、どのような要因からこのタイミングになったのでしょうか。
鈴木様:
従来のBtoCサイトはシステムの老朽化が進んでおり、サーバの保守契約が切れるタイミングを控えていました。そのまま現行システムを維持するかどうかの判断を迫られていましたが、膨大な保守費用が負担となっていたこともあり、コストを削減しつつ長期的に運用できる新システムへのリプレースを決定しました。
保守契約の期限もあり、結果的に短い期間での構築になりましたが、EBISUMARTの担当者が短い期間で花き業界についての知見を深めてくれました。「生花は季節によって届けられない地域がある」「冬はお花を凍らせないよう配慮が必要」といった業界特有の事情を伝えると、図に描いて「こういうことですか」と確認しながら仕様に落とし込んでくれました。
花と緑ならではの鮮度・品質へのこだわりと、有人対応というポリシー
―「生花は季節によって届けられない地域がある」といったご事情について、ECサイトではどのように伝える工夫をされていますか。
鈴木様:
寒い時期の寒冷地域への配送や、暑い時期の配送に2日かかる地域への配送は難しいといったご案内を、注文画面のはじめの方に表示しています。注文情報入力の最後の段階で「届けられません」と言われてしまうと、お客様ががっかりしてしまうので、早い段階で分かるようにすることを大切にしています。
―カタログギフト「マイセレクト」の交換サイトについて、業務効率化の効果はありましたか。
鈴木様:
以前のシステムでは、ログインIDから顧客情報を即座に照会することができませんでした。そのため、お客様からお問い合わせをいただいても一度お電話を切り、基幹システムから情報を検索して折り返しご連絡する必要がありました。現在は、お電話をつないだ状態で顧客情報をカルテのように参照することができるので、お客様ごとのこまやかな対応が即座に行えるようになりました。
―ギフト用途が多いかと存じますが、品質管理のこだわりや、万が一のトラブルへの対応体制について伺えますでしょうか。
鈴木様:
品質保証カードをすべての商品に同梱しています。万が一お送りした商品にトラブルがあった際は、お電話をいただくことで柔軟に対応できるようにしています。また、長く商品を楽しんでいただくため、園芸相談にも対応しています。
AIやチャットボットによるサポートが普及する中でも、当社では実際に店舗に訪れたときのように「スタッフが話を聞いてくれる」ことが安心感につながるのではないかという考えから、これらのお問い合わせ窓口は、有人での電話対応を重視しています。実際、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、その時のシチュエーションに合わせた対応を行ったところ、お客様から感謝のお言葉をいただいたこともありました。こうした一人一人に寄り添う手厚いサポートから生まれる温かい心の通い合いは、効率的なチャット対応だけでは得られない、大切な価値だと感じています。
10年の伴走が生む信頼。安定稼働と業務の脱属人化がもたらした成果
―弊社のサポート対応について、印象に残っているエピソードがあれば伺えますでしょうか。
鈴木様:
BtoBサイトの立ち上げが2016年でしたので、お付き合いもまもなく10年になります。その間、サイトの機能や運用体制も変化してきましたが、担当者や体制が変わることもある中で、その都度当社の状況を理解しながら提案やサポートをいただいています。ECサイトは公開して終わりではなく、実際に運用を続ける中で新たな課題や要望が次々に出てきます。この10年でさまざまな機能追加や改善を行ってきましたが、その都度相談しながら進められたことが、長く利用を続けている理由の一つだと思います。
―EBISUMARTの導入効果についてはいかがでしょうか。
鈴木様:
売上向上には商品や販促、広告などさまざまな要因が絡むため、システム単体の効果を数値化することは容易ではありません。しかし、BtoCサイトは、導入後の2年間で大きな売上成長を実現できました。今後さらに伸ばしていきたいと考えています。
特に効果を感じているのは、花き業界における繁忙期である「母の日」を含め、システムダウンを起こすことなく安定したサイト運営を継続できている点です。これは非常に大きな成果だと捉えています。
また、顧客管理の面でも、検索や条件を絞ってのデータ抽出がスムーズになり、お問い合わせ対応の際にも必要な情報を即座に確認できるようになりました。過去の購入履歴を踏まえた丁寧な対応が可能になり、接客品質の向上にもつながっています。
新人スタッフが増える中でも、発注業務や商品登録においてプログラミングなどの専門知識が不要な操作性は、大変助かっています。また、メールマガジンの配信についても、担当者が自らHTML作成に挑戦するなど、システムが使いやすくなったことで、メンバーが主体性を持って運用へ取り組む良い変化が生まれています。
店舗とECのシームレスな体験を目指して
鈴木様:
EC事業は今後も重要な成長領域の一つだと考えていますが、私たちはECを単なる販売チャネルとは捉えていません。店舗、法人営業、EC、それぞれの強みを生かしながら、お客様との接点を広げ、よりシームレスな体験を提供していきたいと考えています。
花や緑は実際に目で見て選びたいというニーズもある一方で、オンラインの利便性を求めるお客様も増えています。そのため、店舗とECの連携をさらに強化しながら、どのチャネルをご利用の場合でも、第一園芸らしい品質とサービスを感じていただける環境づくりを進めていきたいと考えています。当社ではECでご注文いただいた商品の一部を店舗から出荷しており、店舗スタッフが日々お客様と接する中で培った知識や技術が、ECの商品づくりや品質にも生かされています。オンラインであっても、店舗品質の商品やサービスをお届けできることは第一園芸の強みの一つだと考えています。
経営層からの期待も高く、社内全体でEC事業への熱量が高まっています。運営を通じてさらなる伸び代を確信しており、会社を挙げた注力領域として成長を加速させていきたいです。
EBISUMARTには引き続き安定したサービス提供に加え、花き業界ならではの運用課題やお客様ニーズへの理解を深めていただきながら、より良い顧客体験を一緒に創っていけることを期待しています。
▲日本橋中央通りのフラッグシップ店、第一園芸 日本橋店 。
実店舗の接客とデジタルを融合し、店舗でもECでも特別な体験を届けていらっしゃいます。
第一園芸様
お忙しい中ありがとうございました。
(取材日:2026年7月)
PROFILE
会社名:第一園芸株式会社
本社:東京都品川区
SITE PROFILE
サイト名:第一園芸オンラインショップ(個人のお客様向け)
https://www.daiichi-engei.co.jp/
フラワーギフト通販サイト「第一園芸オンラインショップ」です。目的・スタイル・価格・色から商品を探せる検索機能に加え、「eギフト」や、花と緑のカタログギフト「マイセレクト」の交換機能を実装。商品レビューや、お花の贈り方マナー・お手入れ方法などの読みものコンテンツも充実させ、贈る前から届いた後まで楽しめるサイトを目指しました。
サイト名:DAIICHI-ENGEI.biz(法人のお客様向け)
https://www.daiichi-engei.biz/
法人向けオンラインショップ「DAIICHI-ENGEI.biz」です。法人会員登録を行うとアドレス帳機能など、便利なマイページ機能を利用できます。当サイトでは、贈答用立て札・メッセージカードの登録機能、カートに投入した商品情報を基にした見積書の作成機能、受注管理における受注明細毎のサプライヤー割り振り機能をカスタマイズしました。
「EBISUMART」について
提供会社:株式会社インターファクトリー
「EBISUMART」はECパッケージとASPの両システムのメリットを兼ね備えており、常に最新・最適化されたクラウドコマースプラットフォームです。
サイトリニューアルやオムニチャネル、BtoB-ECなど、業界業種問わず累計800サイト以上の構築実績があり、お客様のニーズを迅速に反映しながら、EC事業の成長をお手伝いさせていただきます。

























