ECサイトの機能一覧【2025年】必須機能から便利機能まで優先度別


「ECサイトを立ち上げたいけど、どんな機能が必要なのかよく分からない」
「EC運営を効率化するための便利な機能を知りたい」

このようなECサイトの機能に関する悩みをお持ちではありませんか。

「どのような機能を搭載するか?」は、ECサイトの成否を分ける重要な意思決定です。しかし、そもそも選択肢となる機能を知らなければ、適切な判断ができません

そこで本記事では、2024年の最新トレンドを踏まえ、ECサイト構築に必須の機能から、売上向上や運営効率化に役立つ便利機能まで、優先度別に詳しく解説します。

最後までお読みいただくと、ECサイトの機能体系を網羅的に理解し、自社に最適な機能を選択して導入できるようになります。自社に必要な機能を見極めるために、お役立てください。

1. 最初に押さえたい全体像:ECサイトの機能体系

ECサイトの機能は多岐にわたり、それぞれ重要な役割を担っています。まずは、ECサイトの機能を大きく分類し、全体像を把握しましょう。

以下のポイントを解説します。

① 必須機能・推奨機能・追加機能
② フロントエンド機能とバックエンド機能
③ カスタマイズできるクラウドECプラットフォームを選ぶのが鍵

1-1. 必須機能・推奨機能・追加機能

ECサイトの機能は、多種多様なものが存在していますが、「なくてはECサイトを運営できない必須機能」から「差別化するために追加する機能」まで、その優先順位はさまざまです。

自社の戦略やターゲットに合わせて、優先順位を付けて導入を検討する必要があります。

◆ECサイトの機能の優先度

必須機能:商品管理、会員管理、カート機能、決済機能、注文管理、セキュリティ対策など、ECサイトの運営に不可欠な基本的な機能です。これらの機能がないと、ECサイトとして成立しません。

推奨機能:在庫管理、発注管理、出荷管理、顧客管理、商品検索、ポイントプログラムなど、効率的な運営や売上向上に寄与する機能です。

追加機能:スマートフォンアプリ対応、AIチャットボット、越境EC対応など、利便性を高めたり、新たな顧客層を獲得したりするための拡張機能です。

ECサイトの機能は、必須機能を土台として、推奨機能や追加機能を戦略的に組み合わせると、競争力のあるECサイトを構築できます。

1-2. フロントエンド機能とバックエンド機能

ECサイトの機能は、ユーザーが直接利用する「フロントエンド機能」と、運営側が使う「バックエンド機能」に大別できます。

フロントエンド機能は、ユーザーの購買体験に直結する重要な機能です。一方、バックエンド機能は、ECサイトの管理・運営に必要な機能であり、効率的なオペレーションを支えます。

◆フロントエンドとバックエンドの主な機能

フロントエンド機能:商品検索、商品詳細ページ、カート、会員登録・ログイン、注文手続き、決済処理、マイページ、レビュー、お問い合わせなど、ユーザーが直接操作・閲覧する機能が該当します。

バックエンド機能:商品管理、在庫管理、受注管理、顧客管理、コンテンツ管理システム(CMS)、売上管理・分析、メールマーケティング、セキュリティ管理など、ECサイトの運営に必要な管理機能が含まれます。

フロントエンド機能とバックエンド機能が連携して、ECサイトは円滑に機能します。両者のバランスを考慮し、ユーザビリティと運用効率を高めることが大切です。

1-3. カスタマイズできるクラウドECプラットフォームを選ぶのが鍵

ECサイトに必要な機能を実装する際は、ECプラットフォームの選定が重要な意思決定となります。

具体的には、カスタマイズ性の高いクラウドECプラットフォームを選ぶことが、ECサイトの機能を最大限に活用するための鍵を握ります。

◆クラウドECプラットフォームがECサイトの機能を強化する理由

機能のアップデートが容易:クラウドECプラットフォームは、ベンダーが定期的に最新の機能をアップデートするため、ECサイトの機能を常に最新の状態に保てます。自社での機能のメンテナンス負荷を大幅に軽減できるメリットがあります。

機能のカスタマイズ性が高い:ビジネスの成長に合わせて、ECサイトの機能を柔軟にカスタマイズやシステム連携できるのがクラウドECプラットフォームの強みです。独自の機能開発やデザイン変更にも対応しやすく、機能の拡張性に優れています。

コスト効率に優れている:クラウドECプラットフォームは、初期費用を抑えつつ、必要な機能を利用料に応じて利用できるため、コスト効率に優れています。自社で機能を一から開発・運用するよりも、トータルコストを削減できる場合が多くあります。

クラウドECプラットフォームなら、ECサイトに必要な機能を網羅しつつ、新たな機能の柔軟なカスタマイズが可能です。

代表的なクラウドECプラットフォームとして、日本国内ではインターファクトリーが提供する「ebisumart(エビスマート)」が挙げられます。

詳しくは以下の資料をダウンロードしてご確認ください。

2. ECサイトの機能(1) 7つの必須機能

ここからは、具体的な機能を見ていきましょう。

まずはECサイトの運営に不可欠な必須機能について解説します。これらの機能は、ECサイトの根幹を成すもので、どれも欠かすことができません。

① 商品管理
② 商品ページ生成
③ 会員管理
④ カート機能
⑤ 決済機能
⑥ 注文管理
⑦ セキュリティ対策

2-1. 商品管理

商品管理は、ECサイトの中核を成す機能の一つです。商品情報を適切に管理し、ユーザーに正確な情報提供をできる仕組みが必要です。

◆商品マスタ管理に必要な機能

商品情報の一元管理:商品名、価格、商品画像、在庫数など、商品に関する情報を一元的に管理する機能です。商品情報の整合性を保ち、効率的な運用を可能にします。

商品登録・編集機能:新商品の登録や、既存商品情報の編集を行う機能です。CSVファイルなどによる一括登録・編集にも対応していれば、大量の商品を扱う際の作業効率が高まります。

商品公開設定機能:商品の公開・非公開を設定する機能です。販売期間の設定や、在庫切れ商品の自動非公開化など、柔軟な公開制御ができるようにします。

ebisumartの商品管理機能は、以下ページよりご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「商品の管理

2-2. 商品ページ生成

商品ページは、ユーザーが商品を閲覧し、購入に至るまでの重要な役割を担います。商品の魅力を最大限に引き出し、ユーザーの購買意欲を高める工夫が求められます。

◆商品ページに必要な要素

商品画像:鮮明で魅力的な商品画像を掲載することが重要です。複数アングルからの画像や、拡大表示機能があると、商品の特徴や質感を視覚的に訴求しやすくなります。

商品情報:商品名、価格、仕様、在庫状況など、ユーザーが購入判断に必要な情報を漏れなく掲載します。取り扱う商材に合わせて項目がカスタマイズできると使いやすいでしょう。

購入ボタン:ユーザーが商品をカートに入れるための購入ボタンを設置します。ボタンのデザインや位置のカスタマイズが柔軟にできることがクリック率に影響します。

2-3. 会員管理

会員管理は、購入者情報の適切な管理とユーザーの利便性を高めるうえで重要な機能です。ユーザーに会員登録のメリットを感じてもらうことが大切です。

◆会員登録機能に必要な要素

会員情報の登録:ユーザーがECサイトを利用するために必要な情報(氏名、住所、連絡先など)を登録する機能です。必須項目のカスタマイズが柔軟にできると良いでしょう。

ログイン機能:会員登録したユーザーが、IDとパスワードを用いてログインする機能です。SNSアカウントを用いたソーシャルログインの導入も検討し、利便性を高めることが推奨されます。

ebisumartの会員管理機能は、以下ページよりご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「会員管理

2-4. カート機能

カート機能は、ECサイトの売上に直結する機能です。ユーザーが気軽に商品をカートに追加でき、スムーズに購入できる工夫が必要です。

◆カート機能に必要な要素

カートへの商品追加:商品詳細ページなどから、ワンクリックでカートに商品を追加できる機能です。シンプルで直感的な操作性が求められます。

カート内商品の編集:カート内の商品について、数量変更や削除ができる機能です。ユーザーが自由にカートを編集できるよう、使いやすいインターフェースを用意します。

カートからの導線設計:カートから商品一覧ページへの導線を用意し、買い物を継続しやすくします。関連商品の表示や、クロスセルの提案など、追加購入を促す工夫も重要です。

実装については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:Webサイトに「カート機能」を実装するための3つの方法

2-5. 決済機能

決済機能は、購買プロセスの最終段階を担う機能です。ユーザーが安心して決済できる環境を整えることが何より大切です。

◆導入すべき決済手段の例

クレジットカード決済:国内ECサイトで最も一般的な決済手段です。セキュリティの確保と、ユーザビリティの高さを両立することが求められます。

コンビニ・ATM決済:クレジットカードを持たないユーザー層の取り込みに有効な決済手段です。手数料負担などのコスト面にも留意が必要です。

キャリア決済:携帯キャリア契約を持つユーザーに好まれる決済手段です。手数料率の高さなどのデメリットもありますが、導入を検討する価値は十分にあります。

オンライン決済の導入については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:事業者が「オンライン決済」を導入するための5つの方法

2-6. 注文管理

注文管理は、受注業務の効率化と、ユーザーへのサービス向上に直結する機能です。受注から発送までの一連の流れを円滑に管理することを目指します。

◆受注処理に必要な機能

注文情報の一元管理:ユーザーからの注文情報を一元的に管理する機能です。注文日時や注文番号、注文者情報、注文商品、合計金額など、必要な情報を網羅的に管理します。

注文ステータス管理:注文の進捗状況を管理する機能です。注文確認中、支払い確認済み、発送準備中、発送済みなど、注文の状態を細かく管理し、漏れのない対応を可能にします。

請求書・納品書の発行:注文内容に基づいて、請求書や納品書を自動発行する機能です。手作業による発行コストを削減し、ミスの防止にもつながります。

ebisumartの注文管理機能は、以下ページよりご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「注文の管理

2-7. セキュリティ対策

ECサイトのセキュリティ対策は、ユーザーの信頼を得るために欠かすことのできない生命線です。個人情報の保護と、不正アクセスの防止に万全を期す必要があります。

◆セキュリティ対策の例

SSLの導入:通信の暗号化を行い、データの盗聴や改ざんを防ぐ技術です。サイト全体でSSLを適用し、安全性の高いサイト運営を実現します。

個人情報の適切な管理:ユーザーの個人情報を適切に管理し、流出を防ぐ対策が不可欠です。厳重なアクセス制御と、定期的なセキュリティ監査の実施が求められます。

不正ログイン対策:ブルートフォースアタックなどの不正ログインを防ぐため、二要素認証の導入やアカウントロックの仕組みを用意することも検討しましょう。

ebisumartのセキュリティ対策機能は、以下ページよりご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「セキュリティ対策機能について

3. ECサイトの機能(2)業務効率化のための推奨機能

ECサイトの運営には、バックヤード業務の効率化が欠かせません。ここでは、業務効率化に寄与する推奨機能について詳しく解説します。

① 在庫管理
② 発注管理
③ 出荷管理(物流連携)

3-1. 在庫管理

在庫管理は、販売機会の損失防止と、過剰在庫のリスク回避に欠かせない機能です。リアルタイムでの在庫把握と、適切な在庫数の維持が求められます。

◆在庫管理に必要な機能

リアルタイム在庫管理:受注と在庫を連動させ、リアルタイムに在庫数を把握する機能です。フロントエンドとバックエンドの両方で、正確な在庫状況を常に確認できる仕組みが必要不可欠です。

在庫アラート機能:設定した在庫数を下回った際に、アラートを通知する機能です。在庫切れを未然に防ぐとともに、適切なタイミングでの発注を促します。アラートの通知先や通知方法も柔軟に設定できることが望ましいでしょう。

在庫引当機能:受注時点で在庫を引き当てる機能です。同一商品への重複注文を防ぎ、在庫数と受注数のズレを防止します。引当のタイミングや、引当ルールの設定には十分な検討が必要です。

在庫管理機能の詳細については、以下の記事にて解説しています。

関連記事:ネットショップの在庫管理方法と在庫管理システムを徹底解説

3-2. 発注管理

発注管理は、在庫管理と表裏一体の機能です。販売動向と在庫状況を分析し、適切なタイミングでの発注が求められます。

◆発注管理に必要な機能

発注必要量の算出:販売予測と現在庫数に基づき、最適な発注必要量を算出する機能です。需要予測の精度を高めるとともに、リードタイムも考慮した発注計画の立案が重要です。

発注書の作成・送付:発注先ごとに発注明細を自動生成し、発注書を作成・送付する機能です。発注業務の自動化により、手作業によるミスを防止し、業務効率を向上できます。

入荷処理の自動化:発注した商品の入荷状況を管理し、入荷と同時に在庫数を自動で増加させる機能です。入荷処理の自動化により、在庫管理の即時性と正確性が向上します。

受発注システムについては、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事:【全解説】事前に担当者が知るべき3つの受発注システムの構築手法

3-3. 出荷管理(物流連携)

出荷管理は、受注処理の後工程に位置する重要な機能です。商品を迅速かつ正確に出荷することが求められます。

◆出荷管理の機能の例

ピッキングリストの発行:注文商品のピッキングリストを自動発行する機能です。倉庫内のピッキング作業を効率化し、出荷ミスを防止します。ピッキングリストの形式や、出力タイミングの最適化も重要です。

梱包・発送作業の管理:商品の梱包や発送状況を管理する機能です。梱包作業者や発送担当者の作業状況を可視化し、進捗管理を行います。作業の割り当てや、工程管理の最適化が求められます。

配送ラベルの自動発行:配送伝票や送り状の発行を自動化する機能です。出荷作業の効率化と、人為的ミスの防止に寄与します。

物流連携については、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事:ECと物流をリアルタイム連携するためのポイントとは?

4. ECサイトの機能(3)売上向上のための推奨機能

ECサイト運営では、売上向上につながる機能は極めて重要です。ここでは、売上向上に寄与する推奨機能について解説します。

① CRM(顧客関係管理)機能
② 商品検索
③ ポイントプログラム
④ 会員ランク機能
⑤ クーポン発行
⑥ おすすめ商品表示
⑦ レビュー機能
⑧ メルマガ配信
⑨ 分析機能

4-1. CRM(顧客関係管理)機能

CRM(顧客関係管理)機能は、ユーザーとの長期的な関係性を構築し、顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指す機能です。

◆顧客関係管理の機能例

顧客情報の一元管理:ユーザーの属性情報や購買履歴、問い合わせ履歴などを一元的に管理する機能です。多様な顧客接点からの情報を集約し、統合的な顧客理解を実現します。

セグメンテーション機能:ユーザーの属性や行動履歴に基づき、セグメントを作成します。各セグメントへのパーソナライズされたアプローチにより、マーケティング効果を高めます。

リピート分析機能:新規顧客からの引き上げ率(リピート率)やリピート商品、客単価などを分析する機能です。リピート率の向上施策の立案や、重点顧客の特定などに活用できます。

CRM機能の詳細は、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事:ECサイトで成果を出すためのCRMに必要な機能と手順の解説

4-2. 商品検索

商品検索は、ユーザーが目的の商品をスムーズに見つける鍵となる機能です。ユーザーの検索意図を的確に捉え、最適な検索結果を提供する必要があります。

◆商品検索の機能例

キーワード検索:商品名や商品説明文に含まれるキーワードで検索できる機能です。部分一致検索や、同義語検索などの高度な検索オプションの提供も検討しましょう。

カテゴリ検索:商品カテゴリを階層化し、カテゴリを選択して目的の商品にたどり着ける機能です。カテゴリ構造の最適化と分かりやすいラベリングが、ユーザビリティの向上に寄与します。

ファセット検索:価格帯や色、サイズなどの属性で商品を絞り込む機能です。ユーザーの希望条件に合った商品を、スムーズに見つけやすくします。

ebisumartの商品検索設定は、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「商品キーワード検索設定

4-3. ポイントプログラム

ポイントプログラムは、顧客のロイヤリティを高める有力な機能です。ポイントの付与・利用を通じて、リピート購入や客単価の向上を図れます。

◆ポイントプログラムに必要な機能

ポイント付与・管理機能:購買金額に応じてポイントを付与し、ポイント残高を管理する機能です。ポイントの有効期限や利用条件の設定など、柔軟なポイントルールの適用が可能であることが理想的です。

ポイント利用機能:ユーザーがポイントを利用して商品を購入できる機能です。ポイントと現金の併用や、ポイント利用時の特典の提供など、ポイント利用のインセンティブ設計が重要です。

ポイント獲得状況の見える化:ユーザーが自身のポイント獲得状況を把握できる機能です。ポイント明細の提供や、次の特典までの獲得ポイント数の表示など、ポイント獲得の動機付けにつながる情報提供が求められます。

ポイント管理システムの導入については、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事:ECサイトにポイント管理システムを導入する3つの方法

4-4. 会員ランク機能

会員ランク機能は、顧客の購買金額や購入頻度に応じて特典を提供し、より上位のランクを目指す動機付けを行う仕組みです。良質なロイヤルカスタマーを育成するために有効です。

◆会員ランク機能に必要な機能

ランク判定・管理の基盤:購買実績(購入金額・回数)に応じたランク判定と、ランクの有効期限や更新条件の管理を行います。期間内の実績に応じて適切なタイミングでランクを更新し、会員のステータスを正確に反映します。

ランク特典の設定と自動適用:各ランクに応じた特典(ポイント還元率優遇、送料無料、先行販売案内など)を設定し、自動的に適用します。ランクが上がるほど魅力的な特典を用意し、上位ランクへの昇格意欲を高めます。

ランク情報の可視化:現在のランクや次のランクまでの条件を、プログレスバーなど視覚的な工夫を用いて分かりやすく表示します。購入実績の達成状況を明確に伝え、ランクアップへのモチベーションを維持します。

ebisumartの会員ランク機能については、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「会員ランク

4-5. クーポン発行

クーポン発行は、ユーザーの購買意欲を高める有効な施策です。タイムリーなクーポン配布により、売上の向上を図れます。

◆クーポン発行に必要な機能

クーポンコードの生成・管理:クーポンコードを生成し、管理する機能です。クーポンの利用条件や有効期限の設定など、きめ細やかなクーポン管理が可能であることが重要です。

クーポンの配布機能:メールマガジンやSNSなど、多様なチャネルでクーポンを配布する機能です。ユーザーの属性に応じたクーポンの配布や、クーポンの共有を促進する仕組みづくりが求められます。

クーポンの利用状況分析:クーポンの利用状況を分析し、施策の効果を検証する機能です。クーポンの利用率や、客単価への影響など、多角的な分析により、次の施策立案に活用します。

ebisumartのクーポン管理機能については、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「クーポン管理

4-6. おすすめ商品表示

おすすめ商品の表示(レコメンド)は、ユーザーの購買意欲を高める有力な手法です。ユーザーの嗜好や行動履歴に基づき、最適な商品を提案すると効果的です。

◆おすすめ商品表示に必要な機能

協調フィルタリング:ユーザーの購買履歴や閲覧履歴を分析し、似た嗜好を持つユーザーの行動を参考に商品をレコメンドする機能です。ユーザーごとにパーソナライズされた商品表示が可能になります。

ルールベースのレコメンド:ユーザーの属性や行動に応じて、事前に設定したルールに基づいて商品をレコメンドする機能です。シンプルな仕組みながら、一定の効果が期待できます。

ランキング表示:売れ筋商品やユーザー評価の高い商品を、ランキング形式で表示する機能です。人気商品の訴求により、ユーザーの購買行動を促進します。

ebisumartのレコメンド機能については、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「レコメンド

4-7. レビュー機能

ユーザーレビューは、ECサイトにおけるソーシャルプルーフ(社会的証明)として機能します。購入者の声を通じて、商品の価値と信頼性を効果的に伝えられます。

◆レビュー機能に必要な要素

レビュー投稿機能:ユーザーが商品に対するレビューを投稿できる機能です。テキストだけでなく、画像や動画の投稿にも対応しておくと、より詳細な情報共有が可能になります。

レビューの表示・管理:投稿されたレビューを商品ページに表示する機能です。レビューの並び替えや、不適切なレビューの報告・削除など、レビュー管理のルール設計が重要です。

レビューの集計・分析:レビューデータを集計し、商品ごとの評価を可視化する機能です。レビューの定量的な指標化により、商品の改善点の発見や、マーケティング施策の立案に活用できます。

ebisumartの商品レビュー機能は、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「商品レビュー

4-8. メルマガ配信

メルマガ配信は、ECサイトにおける重要なユーザーコミュニケーションの手段です。

◆メールマーケティングに必要な機能

メールテンプレートの作成・管理:配信メールのテンプレートを作成・管理する機能です。

メールの配信機能:登録したメール文を指定した顧客グループに対して、指定した日時に配信する機能です。

メール配信結果の分析:配信メールの開封率やクリック率、コンバージョン率などを分析する機能です。配信内容や配信タイミングの改善に向けた、PDCAサイクルの実践をサポートします。

ebisumartのメルマガ配信機能は、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「メルマガ配信方法

4-9. 分析機能

ECサイトの分析機能は、日々の運営に必要な基本的なデータを収集・可視化し、具体的な改善活動につなげるための機能です。

◆基本的な分析機能の例

売上分析機能:期間別・商品別・会員別の売上を集計し、トレンドや季節変動を把握する機能です。目標達成状況の確認や、売れ筋商品の特定に活用します。

会員分析機能:新規会員数・会員ランク分布・購買頻度などを可視化する機能です。会員の利用状況を把握し、会員施策の立案や効果測定に役立てます。

アクセス分析機能:ページビュー数・直帰率・滞在時間などの基本指標を計測する機能です。ユーザーの閲覧傾向を把握し、改善施策の効果検証に活用します。

ebisumartの分析機能は、以下のページにてご確認いただけます。

参考:ebisumartサポートサイト「分析

5. ECサイトの機能(4)差別化や特定戦略のための追加機能

最後に、ECサイトの利便性を高め、ユーザー満足度の向上につながる拡張機能について解説します。ユーザー視点での価値提供を重視した機能選定が重要です。

① スマートフォンアプリ対応
② AIチャットボット
③ 越境EC対応
④ オムニチャネル連携
⑤ ライブコマース機能
⑥ ソーシャルログイン連携

5-1. スマートフォンアプリ対応

スマートフォンの普及に伴い、ECサイトのアプリ対応は重要な取り組みとなっています。独自アプリの提供で、よりシームレスなユーザー体験を実現できます。

◆スマートフォンアプリの機能例

プッシュ通知機能:新商品情報やセール告知など、リアルタイムでユーザーにメッセージを届ける機能です。ユーザーの関心を喚起し、アプリへの誘導につなげやすくなります。

GPSと連動した機能:ユーザーの位置情報を活用した機能です。最寄りの店舗の在庫情報の表示や、現在地からの配送予定時間の通知など、利便性の高いサービスの提供が可能になります。

アプリ内決済機能:クレジットカード情報の登録や、ワンクリック決済など、アプリ内で完結する決済機能です。シームレスな購買体験の提供により、コンバージョン率の向上が期待できます。

ECサイトのアプリ化については、以下の記事で解説しています。

関連記事:売上をグっと伸ばす「ECサイトのアプリ化」を徹底解説

5-2. AIチャットボット

AIチャットボットは、顧客サポートの効率化と、ユーザー満足度の向上に寄与する有力な機能です。24時間365日の対応で、ユーザーの利便性を高めます。

◆AIチャットボットに必要な機能の例

自然言語理解機能:ユーザーの多様な表現を理解し、適切な応答を返す機能です。日常会話に近い自然なコミュニケーションを実現し、ユーザーの心理的障壁を下げます。

商品推奨機能:ユーザーとの対話を通じて、ニーズに合った商品をレコメンドする機能です。ユーザーの関心を的確に捉えた提案により、購買意欲の喚起と売上向上が期待できます。

FAQ自動応答機能:よくある質問に自動で回答する機能です。定型的な問い合わせへの対応を自動化して、顧客サポートの工数削減と、ユーザーの即時解決につながります。

チャットボットの導入については、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ECサイトにチャットボットを導入する3つの目的と設置場所

5-3. 越境EC対応

越境ECは、海外市場へ進出したいECサイトにとって重要な取り組みです。グローバル化により、ビジネスの拡大を図れます。

◆越境EC対応に必要な機能の例

多言語対応:サイトやアプリの表示言語を、ターゲット市場の言語に切り替える機能です。自動翻訳機能の活用など、効率的な多言語化の実現が求められます。

多通貨決済対応:現地通貨での価格表示と決済を可能にする機能です。為替レートの自動連携や、ローカルの決済手段への対応など、ユーザーの利便性を高める工夫が必要です。

海外配送対応:梱包や配送ラベルの現地語対応、通関手続きの効率化など、国際配送における課題解決が不可欠です。現地の物流パートナーとの連携など、オペレーション面での体制構築が求められます。

越境ECの始め方については、以下の記事にてご確認ください。

関連記事:越境ECの基礎から始め方まで分かるガイド【2024】注意点も解説

5-4. オムニチャネル連携

オムニチャネル戦略は、ECと実店舗の垣根を越えた、シームレスなユーザー体験の提供を目指す取り組みです。各チャネルの強みを活かしながら、一貫性のあるブランド体験を提供することが求められます。

◆オムニチャネル連携に活用される機能の例

在庫情報の一元管理:EC在庫と店舗在庫を一元的に管理し、リアルタイムで在庫情報を同期する機能です。在庫の可視化により、販売機会の損失を防ぎ、ユーザーの利便性を向上できます。

店舗受取サービス:ECサイトで購入した商品を、店舗で受け取れるサービスです。ユーザーの都合に合わせた受取方法の選択肢を提供し、満足度の向上につなげます。

ポイント・会員情報の統合:ECと店舗でのポイント付与・利用を一元管理する機能です。ポイントの利便性向上により、ユーザーのロイヤルティ向上を図れます。

オムニチャネル向けのECサイト機能詳細は、以下の資料にてご確認ください。

資料請求:オムニチャネル導入・構築時に役立つ機能一覧

5-5. ライブコマース機能

ライブコマースは、ライブ動画配信を通じて商品を販売する新しい購買体験です。臨場感のある商品紹介により、ユーザーの購買意欲を高めます。

◆ライブコマース機能に必要な要素

ライブ動画配信機能:安定的で高品質なライブ動画配信を実現する機能です。遅延の少ない配信や、高解像度の映像品質など、視聴体験の最適化が求められます。

インタラクティブ性:視聴者とのリアルタイムなコミュニケーションを可能にする機能です。コメント機能やアンケート機能など、双方向性を高める工夫が重要です。

商品との連動:ライブ配信中に紹介された商品を、その場で購入できる機能です。商品情報の同期や、ライブ配信に適したUIの設計など、購買体験のシームレス化が求められます。

ライブコマースについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ライブコマースとは?基本知識とおすすめな業界・ジャンルを解説

5-6. ソーシャルログイン連携

ソーシャルログインは、SNSアカウントを利用したログイン方式です。ユーザーにとっての利便性向上と、ECサイトにとってのユーザー情報の取得が可能になります。

◆ソーシャルログイン連携に必要な機能

SNSアカウントとの連携:Google、X、Facebookなど、主要なSNSアカウントとの連携機能です。APIを活用した安全かつスムーズな認証プロセスの実装が求められます。

ユーザー情報の活用:SNSから取得したユーザー情報を、マーケティングに活用する機能です。興味関心データなどをもとに、よりパーソナライズされた施策の展開が可能になります。

ソーシャルシェア機能:購入した商品を、SNSで簡単にシェアできる機能です。ユーザーの自発的な情報拡散を促進し、バイラルマーケティングにつなげます。

ソーシャルログインについては、以下の記事にてまとめていますのでご確認ください。

関連記事:EC事業者が「ソーシャルログイン」を検討するときに読むまとめ!

6. ECサイトの機能選定と導入の成功ポイント

ECサイトに実装できる機能は多岐にわたります。自社に最適な機能を選び、効果的に導入することが重要です。

ここでは、機能選定・導入を成功に導くポイントを2つ挙げます。

6-1. 自社のニーズに合った機能選定を行う

ECサイトに導入する機能は、自社の課題やニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

◆機能選定の主なポイント

課題の明確化:自社のECサイトにおける課題を明確にし、優先順位をつけます。売上向上、コスト削減、顧客満足度向上など、解決すべき課題を特定し、機能選定の基準とします。

ユーザーニーズの把握:自社の商材特性やターゲット層を踏まえ、ユーザーの潜在的なニーズを把握します。データ分析やユーザーインタビューを通じて、ユーザー視点での必要機能を特定します。

費用対効果の検証:各機能の導入にかかるコストと、期待される効果を比較検討します。限られた経営リソースを有効に活用するため、費用対効果の高い機能を優先的に選定することが重要です。

自社のニーズに合った機能選定を行うには、社内の関係部門の巻き込みも欠かせません。

マーケティング、販売、カスタマーサポートなど、EC運営に関わる部門の意見を集約し、会社全体の最適化につながる機能選定を心がけましょう。

6-2. 機能の選び方に迷ったときは専門家に相談する

ECサイトの機能選定は、専門的な知識が求められる難易度の高い意思決定です。

自社だけでの判断に迷う場合は、専門家に相談することをおすすめします

◆専門家に相談するメリット

最新動向の把握:ECサイトの機能は日々進化しています。専門家は常に最新動向を追いかけているため、最先端の機能について知見が得られます。自社の課題解決に適した、新たな機能の提案が期待できます。

導入事例の知見:専門家は多くの企業のEC導入を支援しているため、豊富な導入事例の知見を持っています。他社の成功事例や失敗事例から学び、自社の取り組みに活かしましょう。

課題解決の最適解:専門家は課題を多角的に分析し、最適な解決策を提案してくれます。機能選定だけでなく、導入後の運用やデータ活用など、総合的な視点からのアドバイスが期待できます。

ebisumartでは、ECサイトの機能を熟知している専門家が、ご相談を受け付けています。以下のリンクよりお気軽にお問い合わせください。

7. まとめ

本記事では「ECサイトの機能」をテーマに解説しました。

カテゴリ 機能
必須機能 ① 商品管理
② 商品ページ生成
③ 会員管理
④ カート機能
⑤ 決済機能
⑥ 注文管理
⑦ セキュリティ対策
業務効率化機能 ⑧ 在庫管理
⑨ 発注管理
⑩ 出荷管理(物流連携)
売上向上機能 ⑪ CRM(顧客関係管理)機能
⑫ 商品検索
⑬ ポイントプログラム
⑭ 会員ランク機能
⑮ クーポン発行
⑯ おすすめ商品表示
⑰ レビュー機能
⑱ メルマガ配信
⑲ 分析機能
差別化機能 ⑳ スマートフォンアプリ対応
㉑ AIチャットボット
㉒ 越境EC対応
㉓ オムニチャネル連携
㉔ ライブコマース機能
㉕ ソーシャルログイン連携

必須機能を土台としながら、業務効率化・売上向上のための推奨機能と、差別化のための追加機能を戦略的に組み合わせて実装することがポイントです。自社の課題やニーズを見極め、最適な機能の組み合わせを選択していきましょう。


セミナー情報

ABOUT US
首藤 沙央里
2019年9月、株式会社インターファクトリーに入社。 マーケティングチームにてオウンドメディア運用を担当し、年間40本以上の記事を掲載。 社内広報、採用広報に加え、EC業界やクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」についての情報発信も行う。