商品コードの決め方決定版!SKU(最小管理単位)ルールを解説

「自社に合った商品コードの決め方って、どういうものだろう?」
「商品コードの決め方が統一されておらず、出荷ミスや在庫のズレの原因になっている」
「トラブルが起きない商品コードの決め方のルールを整えたい」

ECサイトの運営や在庫管理を行うなかで、上記のようなお悩みを抱えている担当者は多いのではないでしょうか。「商品コードの決め方が分からない」「統一されていない」という状態では、出荷作業やシステム連携で予期せぬエラーやミスの原因となります。

結論から言うと、トラブルを防ぐ商品コードの決め方の基本は「SKU(最小管理単位)ごとに個別のコードを割り当てること」です。さらに、容量・包装・セット内容が変わる場合も商品コードを分けます。

この「SKU(最小管理単位)」を踏まえて、規則性を持たせて推測できるようにしたうえで、使える文字の種類と文字数にも気を付けて商品コードを決めていくことが大切です。

◆商品コードの決め方・採番ルール5つ

① 規則性を持たせてどの商品か推測できるように採番する
② 英数字(半角・大文字)とハイフンのみで構成する
③ 不変情報だけで構成する(価格・年号はNG)
④ 桁数にバッファ(余裕)を持たせておく
⑤ システム・ツールの仕様に合わせて最終決定する

この記事では、自社に最適な「商品コードの採番ルール」を明確に決めていくことで、迷わず正確にデータを管理・運用できる体制を構築できるようにします。

基本ルールから実際の決め方・運用の手順、そして運用のポイントまで体系的に解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

◆補足:そもそも商品コード(社内管理用SKUコード)とは?

本記事で解説する「商品コード」とは、POSレジのバーコードで利用される国際標準規格の「JANコード」のことではなく、自社で独自に設定して社内の全システムで共通して使う「社内管理用SKUコード」を指します。

JANコードとは:「どの事業者のどの商品であるか」を世界共通のルールで識別するための商品コードで、基本的にはメーカーや流通向けのコードです。発行機関(GS1 Japan)への申請が必要で、数字のみの13桁または8桁を採番します。自社で自由にコード体系を変更することはできません。

商品コード(社内管理用SKUコード)とは:自社内のシステム間連携・在庫管理用コードで、自社で自由にルールを設定可能です(英数字やハイフンの組み合わせなど)。自社の運用に合わせた「商品コード(社内管理用SKUコード)」を定義して、すべてのシステムで一貫して使用することが、業務の混乱を防ぎ効率的な管理を実現する前提となります。

この記事では、JANコードではなく商品コード(社内管理用SKUコード)に特化して、より効率的に社内の商品データを一元管理するための商品コードの決め方を紹介していきます。

1.商品コードの決め方は「SKU(最小管理単位)」が基本

商品コードの決め方において、最も重要となる基本ルールは「SKU(最小管理単位)」ごとに1つのコードを割り当てることです。

SKU(Stock Keeping Unit)とは、受発注や在庫管理を行ううえでの「これ以上小さく分けられない最小の分類単位」を指します。

たとえば、同じデザインのTシャツであっても、「色」や「サイズ」が異なれば、顧客に届ける商品としては完全に別物です。また、期間限定でポーチの特典付き商品を用意するならば、こちらも商品コードを分けるべきです。

商品コードを決める際は、商品単位だけではなく、必ずSKUごとに個別で異なるコードを決めて採番することが重要です。

1-1.属性(色・サイズ・味など)が異なる場合は商品コードを分ける

まず大前提として、商品の属性(色・サイズ・味・柄など)が1つでも異なる場合はすべて別の商品コードを決めて割り振ります。

たとえば、カラーが2種類(水色・ピンク)でサイズ展開が3種類(S・M・L)ならば、2種類×3種類なので、6種類の商品コードを分けて決めることになります。

もし「同じ商品だから同じ商品コードでいいでしょ」と色違いやサイズ違いの商品に同じ商品コードを付けてしまうと、在庫管理や出荷業務においてその場での判断が必要となり、必ずミスが起こります。その結果、注文時の出荷ミスや「システム上の在庫はあるのに現物がない」といったトラブルに発展しかねません。

アパレル製品や食品など、実務における具体的な分け方の例は以下の通りです。

◆属性ごとに商品コードを分ける具体例

商材ジャンル 商品の例 割り振るべき商品コード(SKU)の基準
アパレル Tシャツ 「ネコ柄かイヌ柄か」「サイズはS/M/Lどれか」など、柄とサイズごとに個別コードを作成する
食品・飲料 コーヒー豆 「ブラジル産・豆のまま」「ブラジル産・中挽き」「ジャワ産・豆のまま」など、産地や挽き方ごとに個別コードを作成する
日用品 シャンプー 「ローズの香り」「ブーケの香り」など、フレーバーや香りごとに個別コードを作成する

このように、顧客が購入時に選択する条件(属性)の違いをベースに商品コードを決めることで、出荷漏れや在庫管理の行き違いを未然に防ぐことができます。

1-2.容量・包装・セット内容が変わる場合も商品コードを分ける

商品コードの決め方では、商品の中身自体は同じであっても、容量や包装形態、販売単位、セット内容、特典(おまけ付きなど)が異なる場合は、別個の商品コード(SKU)を割り振ることが基本です。

たとえば、同じシャンプーであっても、200mlと500mlでは在庫の数も価格も出荷作業も異なるため、それぞれ別の商品コードを割り振ります。また、「単品(1本)」と「3本セット」も、発送時の梱包や在庫の管理を分ける必要があるため、それぞれ別個のSKUとしてコードを分けるのが原則です。

もしも商品コードを分けずに同じコードを使い回してしまうと、「同じ商品コードだけど、こちらはおまけ付きかな?」「箱入りのほうかな?袋入りでいいのかな?」など、現場での判断が煩雑になりミスが起こる原因になります。

◆容量・包装・セット内容などで商品コードを分ける具体例

区分 内容の違いの例 割り振るべき商品コード(SKU)の例
容量 100g/500g 単品サイズごとにコードを変える
包装形態 袋入り/箱入り/缶入り 容器やパッケージの違いでコードを変える
販売単位 単品(1個)/3個パック/5個パック まとめ売りやバラ売りでコードを変える
セット内容 Aセット(調味料2本+油3本)
Bセット(調味料3本+油2本)
組み合わせ内容ごとに専用のコードを作成する
特典 通常品/ノベルティ(おまけ)付き 特典の有無・種類ごとにコードを変える

販売単位やセット内容に応じた識別基準を明確にしておくことで、商品追加やプロモーションの際にも迷わず正確な商品コードの決め方を実践できるようになります。

2.商品コードの決め方・採番ルール5つ

前章では、商品コードの決め方における基本であり、最小管理単位となる「SKU」の考え方について解説しました。これを踏まえたうえで、実際の現場でミスを起こさないための具体的な「採番ルール」を設定していく必要があります。

本章では、トラブルやミスを未然に防ぎ、迷わず運用できる商品コードの決め方の基本ルールについて詳しく解説します。

◆商品コードの決め方・採番ルール5つ

・規則性を持たせてどの商品か推測できるように採番する
・英数字(半角・大文字)とハイフンのみで構成する
・不変情報だけで構成する(価格・年号はNG)
・文字数にバッファ(余裕)を持たせておく
・システム・ツールの仕様に合わせて最終決定する

あらかじめポイントを押さえておくことで現場の混乱やシステムエラーを劇的に減らすことができます。自社ではどのような商品コードを付けるか、具体的に想像しながら読み進めてみてください。

2-1.ルール1:規則性を持たせてどの商品か推測できるように採番する

商品コードの決め方において極めて重要なのが、コードを一目見ただけでどの商品かイメージできる「規則性(意味)」を持たせることです。登録順やランダムな連番で「適当につける」のは厳禁です。

コードに規則性がないと、ピッキング作業や在庫管理の現場で「商品コードを見てもどの商品か分からない」という状況になります。そのため何かミスがあったときに毎回どの商品か確認する手間が発生し、業務遅延の原因になります。

一方、商品コードに規則性を持たせてあり、コードを見ればどの商品かある程度推測できるようにしておけば、現場での判断ミスを未然に防ぐことができ、管理もしやすくなるメリットがあります。

商品コードに規則性を持たせる具体的な方法として、「要素ごとにハイフン(-)で区切ってコードを連結する」という方法が非常に効果的です。

たとえば「カテゴリ」「品番(連番)」「カラー」「サイズ」の4つに要素を分けて、商品コードを決める場合、以下のようになります。

◆商品コード:TS001-PK-M

TS:カテゴリ(Tシャツ)
001:商品番号(001番目のデザイン)
PK:カラー(ピンク)
M:サイズ(Mサイズ)

このようにブロックごとにハイフンで区切って商品コードの決め方を標準化しておけば、コードを見るだけで「Tシャツの001番・ピンク・Mサイズ」だと一目で理解できるようになります。また、将来的に新しいカラーやサイズが追加された場合でも、該当するブロックの文字を変更するだけでスムーズに新しい商品コードを作成・管理できます。

◆商品コードに規則性がない場合(連番・適当な採番)

たとえば、発売順に「001:Tシャツ(オレンジ・Sサイズ)」「002:ジャケット(ネイビー・Mサイズ)」「003:セーター(ホワイト・Lサイズ)」という商品コードを決めたとします。

このように適当に採番してしまうと、商品コードを見ただけでは商品種別もサイズも判断できません。ピッキング時に誤って「001」の棚から「003」を取り間違えて出荷しそうになっても、違和感に気付けず、発送ミスやトラブルの原因となります。

また、新しく「001:Tシャツ(ホワイト・S)」のMサイズを発売することになった場合、「004」を付けることになり、サイズ違いで似ている商品が「001」と「004」となり、管理が煩雑となります。

◆商品コードに規則性がある場合(カテゴリ・属性ルール)

カテゴリやサイズなどで規則性を持たせ、「TS-WH-S:Tシャツ(ホワイト・S)」「JK-NV-M:ジャケット(ネイビー・M)」「SW-GY-L:セーター(グレー・L)」という商品コードを決めたとします。

このように規則性を持たせておけば、「TS=Tシャツ」「PK=ピンク」「M=Mサイズ」と一目で判断できます。配送指示書を見た時点で直感的に商品をイメージできるため、もし作業時に誤った商品を取ろうとしても現場で即座に違和感に気付き、出荷ミスを未然に防ぐことができます。

また、新しく「Tシャツ(ホワイト)」のMサイズを追加する場合でも、ルールに沿って「TS-WH-M」と採番するだけで済みます。コードを見るだけで同シリーズのサイズ違いだと一目で分かり、並び順も整うため、商品追加や在庫管理もスムーズに行えます。

商品コードに規則性を持たせることにより、出荷事故や棚卸しの付け合わせミスを大幅に減らし、新しく採番するときにも管理しやすくなります。

さらにシステム上でコード順に並べた際にも同カテゴリ・同シリーズがきれいに整列し、在庫数の確認や分析が行いやすくなる点もメリットと言えます。

2-2.ルール2:英数字(半角・大文字)とハイフンのみで構成する

商品コードの決め方ルール2つ目は、英数字(半角・大文字)とハイフンのみで構成することです。

◆基本ルール:商品コードの構成要素

・半角数字(0〜9)
・半角大文字アルファベット(A〜Z)
・半角ハイフン(-)

英数字(半角・大文字)とハイフン以外を避けるべき理由は以下です。

◆基本ルール:避けるべき表記例と理由

・日本語(例:シャツ001):文字コード(UTF-8やShift-JISなど)の違いで文字化けするため

・全角文字(例:TS-001):システムエラーや文字化けの原因になるため

・小文字(例:ts-wh-s):多くのシステムでは大文字と小文字を同じものと扱ってしまうため(さらに小文字のほうが「l」と「1」など間違えやすいため大文字がおすすめ)

・その他の記号(例:スペース、/_&%):CSVデータの崩れやシステム側の非対応、URLパラメータでの誤作動が起こる可能性があるため

なお、上記の基本ルールに加えて、以下の文字も避けるようルール化しましょう。

◆追加ルール:見間違えやすい文字を欠番にする

目視による誤認識や入力ミスの発生を避けるため、見間違えやすい文字は最初から使用しないルールにしておくのが安全です。

・「I(アイ)」と「1(数字)」は混同しやすいので、初めから英字の「I」は欠番にする

・「O(オー)」と「0(数字)」も混同しやすいので、初めから英字の「O」は欠番にする

・「Z(ゼット)」と「2(数字)」は手書きで間違える可能性があるので、初めから英字の「Z」は欠番にするなど

または、商品コードをハイフンで完全に区切って、完全に英字エリアと数字エリアを別にするのも有効です。(例:SHI-001など)

◆追加ルール:先頭に「0(ゼロ)」を付けない

「00123」のようなコードにすると、Excelなどでデータを開いた際に先頭のゼロが消える「ゼロ落ち(123に変換される現象)」が発生します。

先頭はアルファベット(例:TS-001)にするか、1〜9の数字から始める構成にします。

このように使用文字を半角英数字とハイフンに絞り、紛らわしい文字や記号をあらかじめ排除しておくことで、データ連携エラーや現場での入力ミスを未然に防げるようになります。

2-3.ルール3:不変情報だけで構成する(価格・年号はNG)

商品コードの決め方において絶対に守るべき3つ目のルールは、将来的に変更されない「不変の情報」のみでコードを構成することです。

◆避けるべき「変わる可能性がある情報」の例

・価格:セールや価格改定、インフレ等で変動するためNG

・販売チャネル・モール名:「楽天用」「Amazon用」など店舗名を入れると統合管理が破綻するためNG

・販売時期・年号(例:26SSなど):定番商品化や翌年以降への持ち越し時にコードと現物が矛盾するためNG

一度決めた商品コード(SKU)は基本的に変更しないのが鉄則です。途中で商品コードを変更してしまうと過去の販売履歴や在庫データなどの整合性が崩れてしまうリスクがあるためです。

そのため、途中で商品コードを変えないで済むよう、初めから「変わる可能性がある要素」は商品コードに入れないようにしましょう。

2-4.ルール4:文字数にバッファ(余裕)を持たせておく

商品コードの決め方において見落とされがちなのが、同じカテゴリ内で将来的に商品が増えた場合を想定し、連番部分の文字数にバッファ(余裕)を持たせて統一しておくことです。

連番の文字数がバラバラだと、表計算ソフトや基幹システムで商品データをソート(並び替え)した際に表示順が崩れてしまい、データの確認や管理が非常に行いにくくなります。また、商品数が想定を超えて増えた際に桁(ケタ)があふれてしまい、途中でコード体系の変更を余儀なくされるリスクがあります。

たとえば「TS1-PK-S(Tシャツ1番・ピンク色・Sサイズ)」という商品コード(8文字)にした場合、1番目から9番目(TS9)までは同じ文字数で運用できますが、10番目になったときケタがあふれてしまいます。

このような「桁(ケタ)あふれ」を防ぐには、あらかじめ決めた桁数に満たない番号の前に「0」を補う「ゼロ埋め」を行い、連番の桁数を常に統一しておくのが効果的です。

たとえば、将来的にそのカテゴリで100点以上の商品を取り扱う可能性があれば「3桁(001〜999)」、1,000点以上を見込む大規模な展開であれば「4桁(0001〜9999)」を当初から振っておくのが安心です。

※「ゼロ埋め」を行う場合は、先頭が0だと前述したように先頭のゼロが消えてしまう可能性があるため、かならず「TS-001」のようにアルファベットから始まるコードにしてください。

ただし、必要以上に文字数を長くしすぎると視認性が落ちますし、システム側の対応文字数を超えてしまう可能性もあります。次の2-5も参考に、システムとの互換性も考慮しながら最終決定しましょう。

2-5.ルール5:システム・ツールの仕様に合わせて最終決定する

商品コードの決め方で最後に確認すべきポイントは、社内で使っているECモールや管理システム、在庫管理、POSシステムなどの仕様や制約にしっかり合わせることです。

どれだけ人間にとって分かりやすく理想的な採番ルールを作成しても、利用しているシステムの登録上限や仕様に違反してしまえば、データ連携エラーや読み込みトラブルが発生してしまいます。分かりやすくても、使えなければ意味がないのです。

システム上の制約や連携トラブルを防ぐために確認すべき項目は以下のとおりです。

◆システム・ツールの仕様において確認すべき項目

システムの最大文字数(最大文字長)制限

・連携する各システム(ECモール、自社カートシステム、販売管理システム、在庫管理システム、POSシステムなど)が許容する文字数内に収まっているか確認する

・14文字であれば、ほぼ主要システムで問題なく登録・連携できるので、自社の商品属性に合わせて10文字~14文字程度がおすすめ

使用可能な記号・文字の制限

・ハイフン(-)などの記号がシステム連携時に認識されるか、特定の文字(ハイフン以外)がエラーの原因にならないか確認する

・前述したように、できるだけハイフンのみの使用がおすすめ

Excelやスプレッドシートでの表示仕様

・CSVでデータを入出力する際、自動変換や文字化けが起きない構成になっているか確認する

たとえばある会社の販売管理ソフトの場合、商品台帳に登録できる商品コードの最大桁数は14文字に制限されています。この環境下で「TS-0001-2026-PK-XL」(18文字)のような長すぎる商品コードを使ってしまうと、エラーが発生してシステムに保存できません。

事前に商品コードを投入するすべてのシステムの文字数制限・使用できる文字種を確認し、システムエラーを起こさない形式になっているかを確認して最終調整することが大切です。

3.商品コードの決め方・運用ステップ

基本ルールについて理解したところで、実際に自社で商品コードを決めて運用していくステップを紹介します。

◆商品コードの決め方・運用ステップ

・ステップ1:商品コードに含める要素を決める
・ステップ2:商品コードの社内ルールを定める
・ステップ3:商品コードが重複していないかチェックする
・ステップ4:商品コードの運用をスタートさせる

一回ルールを決めれば、誰でも迷いなく同じ採番ルールで運用できるようになるはずです。できればこの記事を読みながら、順番に手を動かして商品コードを考えてみましょう。

3-1.ステップ1:商品コードに含める要素を決める

商品コード作成のステップ1は、コードに組み込む「要素(属性)」を洗い出すことです。

業態や商材によって識別・管理に必要な属性が異なるため、自社の商品ラインナップに最適な要素の組み合わせを事前に定義しておく必要があります。

具体例として、アパレルとコーヒー豆(食品・飲料)における要素の分解とコード例は以下のとおりです。

◆アパレルの場合の構成要素と具体例

・カテゴリ・種別:大まかな商品ジャンル(例:TS=Tシャツ、JK=ジャケット)

・品番(通し番号):固有の通し番号(例:001)

・カラー・柄など:商品の色展開や柄など(例:NV=ネイビー、PK=ピンク)

・サイズ:商品のサイズ表記(例:S、M、L)

コード例: TS001-PK-L(Tシャツ / 001番 / ピンク / Lサイズ)

◆コーヒー豆(食品・飲料)の場合の構成要素と具体例

・豆の種類・銘柄:生産地やブランド名(例:ETH=エチオピア、BRA=ブラジル)

・焙煎度(ロースト):焼き加減の区分(例:LT=浅煎り、MD=中煎り、DK=深煎り)

・状態(形態):豆のままか粉か(例:BN=豆のまま、GD=粉に挽いた状態)

・容量・内容量:パックのグラム数(例:200=200g、500=500g)

コード例: ETH-DK-BN-200(エチオピア / 深煎り / 豆のまま / 200g)

このように、自社で取り扱う商品に合わせて「どの属性でSKUを分けるか」を整理し、要素の並び順を確定させることが、迷わない商品コードの決め方の第一歩となります。

3-2.ステップ2:商品コードの社内ルールを定める

ステップ2では、ステップ1で洗い出した構成要素をどのような順番で並べるか、文字数や文字種をどう統一するかといった具体的な条件を検討し、自社で統一して使用する採番ルールを明確に定義します。

商品コードの決め方についての社内ルールが曖昧なままだと、担当者によって採番の形式や表記がばらついてしまい、二重登録や現場での誤認・ミスにつながるためです。

前章で紹介したルールを再掲するので、このルールをもとに作った「社内統一ルール」を作って共有しましょう。

◆商品コードの決め方・採番ルール(再掲)

一目で分かる規則性を持たせる
・カテゴリ・品番・カラー・サイズなどの要素をハイフンで連結する(例:TS001-PK-M)
使用文字は英数字(半角・大文字)とハイフンのみにする
・文字化けやシステムエラーの原因になる日本語・全角・記号・小文字は避ける
・紛らわしい文字を欠番にする(英字の「I」「O」「Z」など)
・データ処理トラブルを防ぐため先頭に「0」を付けない
途中でコードを変えずに済むよう不変情報だけで構成する
・価格・店舗名・年号など変わる可能性がある情報は含めない
文字数にバッファを持たせる
・文字数をそろえるゼロ埋め(例:001)を行い、将来の取扱数に応じた文字数を確保する
エラーを起こさないよう利用システムの仕様に合わせる
・利用ツールの文字数上限や使用制限文字などを確認し、10〜14文字程度に収める

これらのポイントを明文化して共有しておくことで、誰が採番を行っても表記ゆれのない商品コードの決め方が社内に定着します。

3-3.ステップ3:商品コードが重複していないかチェックする

新しく決めた商品コードを使う場合は、念のため、既存の他の商品の商品コードと重複していないことを必ず確認しましょう。

もし同一のコードが複数の商品に割り当てられてしまうと、出荷時に誤った商品がピッキングされたり、システムの在庫数が正しく計算されなくなったりと、重大な運用トラブルを引き起こすためです。

重複チェックするときには、スプレッドシートやエクセルなどの表計算ソフトで「条件付き書式」で色を付ける方法や「COUNTIF関数」を使う方法が簡単で便利です。

もしくは、データベースやシステム上で、既存マスタデータと一括照合する方法もあります。

3-4.ステップ4:商品コードの運用をスタートさせる

商品コードが確定したら、いよいよ商品コードの運用をスタートさせましょう。カートシステムや業務管理システム、エクセルなどの管理シートで管理していきます。

この際、ECモール・自社サイト・在庫管理・販売管理など、すべてのシステムで同一の商品コード(社内管理用SKUコード)を共通して使用することが極めて重要です。

システムごとに異なるコードを使ってしまうと、データ連携エラーの発生や手作業でのひも付け作業が必要となり、業務の混乱やミスにつながります。

なお、新しいカテゴリやカラーなど新しい属性を追加した際は、その意味や略称をまとめて社内で共有しましょう。採番マニュアルや略称一覧を常に最新の状態に更新することで、誰でも同じ商品コードの決め方で採番することが可能となります。

4.商品コードを決めた後の運用時のポイント3つ

前章では、商品コードの決め方に沿って実際にコードを採番し、運用を開始するまでの具体的なステップについて解説しました。

しかし、どれほど完璧に商品コードのルールを決めても、その後の運用ルールが徹底されていなければ、商品マスタの混乱やデータ不整合につながってしまいます。

そこで本章では、作成したコードを長期間にわたってトラブルなく維持・管理するための運用ポイントを解説します。

◆商品コードを決めた後の運用時のポイント3つ

・一度決めた商品コードは途中で変更しない
・使わなくなった商品コードの取り扱いに注意する
・商品コードの決め方・運用ルールを社内で共有する

ここで紹介する内容を徹底することが、データエラーや在庫分析の混乱を防ぐ秘訣となります。どれも非常に重要なので、ぜひチェックしてみてください。

4-1.一度決めた商品コードは途中で変更しない

商品コードの決め方に基づいて一度採番したコードは、運用開始後に途中で変更せず、継続して使用し続けることが鉄則です。

運用途中でコードを変更してしまうと、過去の販売データや仕入れ履歴、在庫実績とのひも付けがおかしくなり、データの一貫性や整合性が失われてしまうためです。

◆途中でコードを変更した際に生じる具体的なトラブル例

・新しいコードが別商品として扱われ、売上分析や需要予測が困難になる
・旧コードと新コードの在庫が重複してカウントされる
・ECサイトや管理ツールなどで商品マスタのミスマッチが発生し、エラーの原因となる

前述した「2-3.不変情報だけで構成する(価格・年号はNG)」も参考に、途中で変更する羽目にならないよう、最初から「変わらない要素」だけで商品コードを構成することを心掛けましょう。

4-2.使わなくなった商品コードの取り扱いに注意する

一度採番して使用したコードは、商品の終売や廃番によって使わなくなった場合でも削除せず、そのまま永久欠番として保存し再利用しないことが重要です。

過去の販売データや仕入れ実績をシステム上で正確に保持し、後から検索・照会やデータ分析を行える状態を維持するためです。

◆使わなくなった商品コードの取り扱い

コードを削除しない(データを消さない)

・コードを完全削除すると過去の販売実績や在庫履歴情報まで失われるため、システム上では「廃番フラグ」を立てて参照用に残す

・システムに廃番機能がない場合は「【廃】TS001-PK-M」のように商品名へ表記を追加し、一目で判断できるように工夫する

過去のコードを使い回さない(再利用しない)

・使わなくなったコードを別の新商品へ割り当てて使い回すと、過去と現在の実績データが混ざってしまい正しく状況を把握できなくなる

・システム導入初期には見落としがちだが、運用を続ける中で必ず発生するため、最初から「使い回し・再利用不可」のルールを徹底する

一度でも運用に乗せたコードは削除せず永久欠番として扱い、新商品には必ず新しいコードを発行することもルール化しておきましょう。

4-3.商品コードの決め方・運用ルールを社内で共有する

ここまでで定めた「商品コードの決め方」や運用ルールは、必ずマニュアルや仕様書としてドキュメント化し、運用に関わる社員で共有・周知徹底することが重要です。

ルールが明記されていないと、担当者の変更や引き継ぎ、複数人で採番を行う場合に、個人の判断による表記ゆれや重複登録が横行してしまいかねません。

「同じ担当者が責任を持って採番する」という運用体制がベストですが、引き継ぎなどがあったときのために明文化しておくと良いでしょう。

また、担当者以外が勝手にコードを発行・変更できないよう権限管理しておくことも有効です。

商品コードの採番ルールと担当者の役割をドキュメントとして可視化・共有しておくことで、組織全体でブレのない管理・運用を実現できます。

5.商品コードを整えても残る「商品管理の手間・ミス」の解消にはPIMシステムがおすすめ

適切な商品コードの決め方や運用方法を整理・ルール化した後に目指すべきなのは、日々の商品管理業務そのものをスムーズに回せる環境を整えることです。

せっかく統一した商品コードを決めても、実際の現場では、各ECモールや基幹システム、紙のカタログへの手動登録やチャネルごとの表記ゆれ(例:10Lと10リットルなど)といった運用の壁が生じているかもしれません。また、手作業の手間や入力ミスに悩んでいる企業も多いかもしれません。

「もっと商品管理業務を効率化したい」という根底のニーズに応えるには、コードの統一だけでなく、商品情報そのものを一元的に扱える仕組みが欠かせません。

ここで活躍するのが、PIM(Product Information Management / 商品情報管理)システムです。PIMとは、商品マニュアル・仕様書・写真や動画・担当者が個別で保持しているデータなど、あらゆる商品情報を大元となる「商品コード(親キー)」にひも付けて1つのデータベースに集約し、自社ECサイト・ショッピングモール・アプリ・紙のカタログに一括連携できる仕組みを指します。

PIMを活用して商品コードと商品情報を一元管理することで、現場には以下のような具体的なメリットがもたらされます。

◆PIM(商品情報管理システム)で商品を管理するメリット

・商品コードを軸に画像や仕様・価格を一括管理し、チャネルごとの重複登録や表記揺れを防止できる

・自社EC、大手モール、店舗POS、倉庫管理システム(WMS)へ一括で最新データを配信できる

・各チャネルでの表記ゆれをなくし、顧客に対して常に正確で一貫した商品情報を提供できる

商品コードの決定とあわせて、商品データを一元管理できるPIMシステムを導入することで、ECサイトの管理効率は劇的に向上し、組織全体でのスムーズなデータ運用が可能になります。

PIMの基礎知識については、商品担当者が「PIM(ピム)」を10分で理解するプロの徹底解説の記事もぜひご覧ください。

効率的な商品情報管理なら「EBISU PIM」がおすすめ

統一した商品コードの決め方をベースに、日々の商品登録やデータ連携の負荷を劇的に減らして管理業務をスムーズにしたい企業には、商品データ統合プラットフォーム「EBISU PIM(エビス ピム)」の活用がおすすめです。

株式会社インターファクトリーが提供する「EBISU PIM」の3つの特徴は以下です。

◆商品のメディアデータをまとめて管理

画像・動画のほか取説PDFや音声など、多彩なフォーマットのデータをEBISU PIMへ集約し一元管理できます。

◆さまざまなシステムへのデータ連携を実現

ライブコマースやSNS、越境ECなど複数チャネルへの連携・変換設定をノーコードで実現し、管理コストを大幅削減します。

◆自社製品の特性に合ったデータ項目を構築

システムに必要なキー項目だけでなく項目を自由に追加・変更でき、自社運用に最適なデータ構造を設計できます。

自社の運用ルールに基づいて構築した商品コード(品番)を「親キー(マスターキー)」として設定することで、多角的な販売チャネルへの正確なデータ連携を最小限の手間で実現します。

データ運用の効率化とガバナンス強化を同時に実現したい方は、ぜひ「EBISU PIM」をご活用ください。

6.まとめ

本記事では「商品コードの決め方」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

◆商品コードの決め方は「SKU(最小管理単位)」が基本

・属性(色・サイズ・味など)が異なる場合は商品コードを分ける
・容量・包装・セット内容が変わる場合も商品コードを分ける

◆商品コードの決め方・採番ルール5つ

・ルール1:規則性を持たせてどの商品か推測できるように採番する
・ルール2:英数字(半角・大文字)とハイフンのみで構成する
・ルール3:不変情報だけで構成する(価格・年号はNG)
・ルール4:文字数にバッファ(余裕)を持たせておく
・ルール5:システム・ツールの仕様に合わせて最終決定する

◆商品コードの決め方・運用ステップ

・ステップ1:商品コードに含める要素を決める
・ステップ2:商品コードの社内ルールを定める
・ステップ3:商品コードが重複していないかチェックする
・ステップ4:商品コードの運用をスタートさせる

◆商品コードを決めた後の運用時のポイント3つ

・一度決めた商品コードは途中で変更しない
・使わなくなった商品コードの取り扱いに注意する
・商品コードの決め方・運用ルールを社内で共有する

まずは自社に合致する「商品コードの決め方」を定め、表記ゆれや重複が起きない運用ルールを確立することが重要です。商品管理の手間やミスを劇的に減らし、業務効率化につなげましょう。

セミナー情報

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首藤 沙央里
2019年9月、株式会社インターファクトリーに入社。 マーケティングチームにてオウンドメディア運用を担当し、年間40本以上の記事を掲載。 社内広報、採用広報に加え、EC業界やクラウドコマースプラットフォーム「EBISUMART」についての情報発信も行う。