【全方式】ECサイトの作り方|個人から企業ECサイトまで


Yahoo!ショッピングや楽天市場などのショッピングモール以外の方法で、ECサイトを作ろうと考えた時、どうやって作れば良いのでしょうか?

「phpなどのプログラムが分からないから無理だ!」
「個人ではネットショップの立ち上げは無理かな……」

などと、諦めてはいませんか?実はECサイトは、無料で提供されているASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)を使えば、無料ブログの登録のように、画面の指示に従って作成するだけで、簡単にECサイトを作ることができます

では、「個人の初心者でも簡単に作れるECサイト」から「企業で使う本格的なECサイト」まで、世の中にはどのようなECサイトの作り方があるのでしょうか?大きく分けて下記の5つの方式があります。

①ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)
②オープンソース
③パッケージ
④クラウドEC

⑤フルスクラッチ

上記の5つの方式について本日はインターファクトリーでWebマーケティングを担当している筆者が、ECサイトの作り方の全方式を「個人」と「企業」に分けて解説します。

個人と企業では、ECサイトの作り方は異なる?

個人での小規模なECサイトの作り方と、予算があり、システム連携等が必要になってくる企業の中・大規模のECサイトの作り方では、ECサイトを作るときの選択肢も異なります。企業の方がより多くの選択肢がありますが、費用・労力が大きくなります。

それでは、それぞれ解説します。

◆個人と企業のECサイトの作り方

・個人のECサイトの2つの作り方
・企業のECサイトの5つの作り方

個人のECサイトの2つの作り方

予算に限りのある個人ではECサイトを作る方式は以下の2つに限られます。

◆個人のECサイトの作り方

①ASP
②オープンソース

特におすすめの方式はASPです。後ほど解説しますが、無料で利用できるASPがあり、しかもECサイトの作り方は驚くほどカンタンだからです。逆にオープンソースでのECサイトの作り方は、ある程度の技術力やITリテラシーが高くないと初心者には困難です。

◆ASPとオープンソースの比較表

ASP(無料) オープンソース
ECサービス BASE、STORES、
カラーミーショップ
EC-CUBE等
コスト 決済手数料のみ
(無料プランの場合)
サーバ費用と決済手数料
ECサイトの導入期間 数時間程度 数時間から数日程度
ECサイトのデザイン テンプレートを利用 デザインは自由(テンプレートもある)
必要なITリテラシー SNSの設定をする
程度のリテラシー
自分でサーバ設定が
できるリテラシーが必要

ASPがおススメな理由はもう一つあります。

オープンソースであれば、アップデートを行い、サイトがハッキングされないように、セキュリティの管理にも力を入れなくてはなりませんので気が抜けませんが、ASPであれば、ASPベンダーが絶えず、ECシステムのアップデートを行うために、EC担当者はそういったことを気にせず、ECの運営に集中することができます。

ASPなら個人でもたった3ステップでECサイトが作れる!

なんと15分もあれば、個人のECサイトを作ることができます。それではその3ステップをご紹介いたします。

ステップ① 無料ASPへの登録

登録する個人情報などは以下の3つです。

・ECサイトのアドレス(自分のショップのURL)
・メールアドレス
・パスワード

ECサイトのアドレス(URL)は、無料ASPだと「独自ドメイン(有料)」か「サブドメイン(無料)」かを選択することができますが、ECサイト運営のノウハウがない初心者であれば、なるべく予算のかからない「サブドメイン」でスタートするべきです。独自ドメインはブランディングを考えていく場合には必要ですが、個人の場合は最初は不要です。

ステップ② ECサイトのデザイン決定

下記デザイン要素を決定します。

・背景テンプレート選択
・カラー選択

同じテンプレートでも、カラーを変えてみるとだいぶ違う印象になります。あまり奇抜なデザインは、ユーザーが違和感を持つので、商品の世界観にあうデザインを選んでみましょう。

ステップ③ 商品の登録

下記、商品項目を登録します。

・アイテム名
・価格
・画像
・アイテム紹介文
・在庫数

最初はとりあえず最低限の登録でも良いのですが、売れ筋商品やメインの商品の「写真」や「紹介文」は力を入れて登録しましょう。

そしてECサイトを公開します。わずか3ステップで誰でも簡単にECサイトを作ることができるのです。つまり最短で15分程度あれば、ECサイトが作れるのです。

決済機能も、ASPに搭載されている決済サービスが決済を代行してくれるためクレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、Amazon Payなどの主要な決済方式に対応しています。個人でもECサイトが簡単にすぐに開設できる時代になったのです

個人でもオープンソースを利用してECサイトを作り込む!オープンソース導入方法

それではオープンソースを利用したECサイトの作り方を解説します。どのオープンソースも基本的な導入方法は以下の通りです。そのため、ここではステップを追って「だいたいこんな感じなのか!」という感じをつかむ程度でかまいません。では5つのステップを紹介します。

ステップ① レンタルサーバを契約

自分でサーバを構築する方法もありますが、サーバ構築が好きでなければ全くメリットがありません。レンタルサーバを借りて、オープンソースをインストールする方法が一般的です。

ステップ② オープンソースのソフトをダウンロードし、サーバにインストール

オープンソースの公式サイトからソフトをダウンロードし、最新版のオープンソースを入手します。有名なレンタルサーバではEC-CUBEなどのオープンソースのクイックインストールが用意されており、ボタンひとつで簡単にインストールすることができます。

サーバにインストール後、以下のような作業を行います。

・管理画面で、ショップ名やメールアドレスを登録
・データーベースの設定

ステップ③ 商品登録を含めた、ECサイトの基本設定

商品の登録や、サイト名などのECサイトの基本設定を行います。この設定方法は、ASPと同じでブラウザの管理画面でカンタンに行うことができます。

ステップ④ ECサイトのデザインを作成する

ECサイトのデザインはテンプレートも用意されており、そのまま利用することもできますが、オープンソースであれば、デザインを入れて、好みのサイトを作ることもできます。初心者であれば、用意されたテンプレートを選ぶべきですが、HTMLやCSSのスキルがある方であれば、ご自身でサイトをデザインすることも可能です。

ステップ⑤ サイトを公開する

そして公開という流れになります。オープンソースなのでライセンス費用がかかりませんが、良いところは技術さえあれば、カスタマイズを行い、企業のECサイトに匹敵するECシステムを作れるという点です。

ただし技術があっても導入に時間がかかりますので、まずはオープンソースの標準機能でビジネスを進めながら、カスタマイズしていくのが良いでしょうなぜなら全てを整えてからでは時間がかかりすぎますし、ビジネスをやりながらECサイトがどうあるべきか理解できるようになるからです。

オープンソースの標準機能でECサイトの運営を行うのでしたら、絶えず最新のパッチやセキュリティモジュールをダウンロードして、ECシステムの状態を常に最新にするように心掛けてください。そうしなければオープンソースの場合は、セキュリティを保つことができないからです。

企業のECサイトの5つの作り方

予算があり、システム連携など独自のワークフローにも対応させる必要がある企業のECサイトは個人よりも、選択肢は豊富です。しかし、企業規模によって導入するECシステムも変わってきます。各方式の作り方については後ほど説明します。

◆企業のECサイト5つの作り方

① ASP
② オープンソース
③ パッケージ
④ クラウドEC

⑤ フルスクラッチ

まずは下記の企業の年商別に導入されているシステムのすみ分け図で、全体感をつかんでください

◆ECサイト年商別のECサイト構築方式のすみ分け図

 

 

 

 

 

それでは、①から⑤の方式を順に解説します。

① 月々数千円からスタートできる「ASPサービス」で企業ECサイトを作る!

個人でもASPは紹介しましたが、無料の方式です。有料のASPとなれば、ECの機能も格段に違い、ある程度個性を出したECサイトの構築が可能です。

ASPのメリットは?

・システムが最新に保たれる
・セキュリティのアップデートが不要

ASPは一番安い方式だからといって、悪い方式なのでしょうか?そんなことはありません。もし企業のワークフローをASPに合わせることができたのなら、最良のECシステム方式と言っても過言ではないでしょう。ASPはコストが安いということだけでなく、システムが古くならないという利点は、大きな利点だからです。

なぜシステムが古くならないのが利点なのでしょうか?それはECシステムは3年も経てばシステムが陳腐化し、時流から遅れたECシステムになるため、システムリニューアルが必要になり、費用も労力も中長期的に大きく負担になるからです。

またサーバの管理やセキュリティのアップデートが不要という点もASPの強みです。そのためASPを使ったECサイトの運営であれば、それだけECの運営に専念することができます。ただし、それは一日の注文数が100件未満の場合です。注文数が100件を超えると、ASPのデメリットが現れます。

ASPのデメリットは?

・カスタマイズができない
・システム連携ができない
・デザインの自由度に制限がある
・大規模ECシステムには向かない

つまり、ASPはECサイトの画面としては、それなりのサイトを作れますが、システムのカスタマイズやシステム連携をすることができないため、1日の注文数が100件を超えると、ECのバックヤード担当者はデータがシステム連携されていないために、ミスが多くなり、業務効率がどうしても下がりはじめます。

また、デザインも完全に自由というわけではないため、特にカートの画面などは、ある程度ASPの決まった画面を利用しなくてはなりません。そういった制約があることがASPのデメリットとなるのです。そのためASPは小規模のECサイト運営に向いているシステムと言えます。

ただし、最近はShopifyのようなカスタマイズが可能なASPも増えてきておりますので、APIを使った小規模開発の連携などは可能になってきております。

② ライセンス費用が不要の「オープンソース」で企業のECサイトを作る!

社内に技術力がある場合は、オープンソースのECシステムも検討する価値はあります。ライセンス費用がかからず、カスタマイズが自由ですから、システム連携も、デザインも自由です。

オープンソースのメリットは?

・カスタマイズの自由度が高い
・機能の拡張性が高い
・ベンダー依存の可能性が少ない

オープンソースではソースコードが公開されているため、デザイン面・システム面において独自の要件に応じた高度なカスタマイズが可能です。また、多数のプラグインや拡張モジュールが提供されているため、SEO対策、SNS連携、マーケティングツールなどの追加導入が可能です。

オープンソースの場合、特定のASPやパッケージサービスと異なり、特定のベンダーに依存することなく運用できる点もメリットです。このため、状況によって開発パートナーを変更したり、ホスティング環境を切り替えたりする自由度があります

オープンソースのデメリットは?

・サーバの管理が必要
・システムが古くなる
・カスタマイズをしてしまうと、最新のバージョンにアップデートできない場合がある
・障害があった場合は自社責任

といった点です。しかし自社でプログラムコードを含めて全て管理したいという企業であれば、技術力があれば、ゼロから開発しなくても良いメリットがあるため、開発工数が少なく抑えることができるECシステムと言えます。技術力がなければ、他の方式を検討しましょう。

また、オープンソースをカスタマイズする場合に気をつけて欲しい点は、障害があった場合は自社責任だということです。次に紹介する「パッケージ」や「クラウドEC」と異なり、自分たちでカスタマイズする場合は、当然自社の責任です。

あるいはベンダーがオープンソースを使って、開発を行った場合でも、障害が発生した場合に

ベンダー「それは、オープンソース本体の障害ですから、私たちも責任は負えません」

ということが実際にあります。オープンソースのECシステムを使って、ベンダーに依頼する場合は、この点を踏まえて、契約書をよく事前に確認し、どんな場合でも障害対応してもらえるように確認してください。

③ ECの標準機能が備わっている「パッケージ」をカスタマイズしてECサイトを作る!

年商が1億円を超える企業であれば、パッケージも検討すべきでしょう。なぜならカスタマイズによって複雑なシステム連携も可能で、デザインも完全に自由です。最近のパッケージ製品は、フルスクラッチの拡張性に匹敵するため、大企業であっても、「パッケージ」を選択肢にすることが増えてきています。

パッケージのメリットは?

・フルスクラッチと比べて費用と工期を抑えられる
・一定の品質が保証されている

パッケージには、最初からECに必要な機能は全て実装されており、それをベースに自社の要件に合わせてカスタマイズを行うので、フルスクラッチと比較すると費用を抑えつつ開発期間も短く済みます。

また、実績のあるパッケージサービスは、他のユーザーによるテストや利用実績が豊富であり、バグや不具合のリスクが比較的低いため、安定した動作が期待できます。

パッケージのデメリットは?

・コストがそれなりにかかる(初期費用:数百万~)
・システムが古くなること
・追加カスタマイズコストが高い(数十万円~数百万円)

中・大規模サイトをフルスクラッチで構築した場合、数千万はかかる初期費用を大きく抑えられる点はパッケージのメリットですが、それでも数百万の初期費用はかかるため、ある程度の年商(1億以上が目安)がある企業でないと負担が大きい面はあります。

また、コストがかかるのは当たり前ですが、システムが古くなることだけは避けられません。システムが古くなると、追加カスタマイズが必要となりますが、その費用が安くはありませんし、カスタマイズを重ねてシステム改修を重ねると、継ぎはぎだらけのシステムになります。

そうなると余計な処理が多くなり、ECシステムのパフォーマンスが落ちてしまうのです。カスタマイズやシステム連携を行い、システムを常に最新に保つ方式は「クラウドEC」が唯一の方式になります。

④ ASPとパッケージの良いとこ取りの「クラウドEC」

クラウドECとは、ASPとパッケージの両方の要素を持っているECプラットフォームです。つまり、ASPのようにシステムが古くならず、しかも、パッケージのようにシステム連携やカスタマイズを行うことができるECシステムなのです。

クラウドECのメリットは?

・システムが常に最新を維持
・カスタマイズ性が高い
・多機能なシステム

クラウドECは、サービス提供元がシステムのアップデートを継続的に行うため、セキュリティや機能が最新の状態に保たれます。また、ASP型サービスのような運用の手軽さと、パッケージのようなカスタマイズ性を兼ね備えているため、自社独自の業務フローやデザインにも対応可能な点も大きなメリットです。

さらに、多くの業界標準機能(EC機能、SEO、マーケティングツール、顧客管理など)が標準搭載されているため、短期間で多機能なECサイトを立ち上げて、迅速に事業展開することができます。

クラウドECのデメリットは?

・パッケージと同程度のコストがかかる
・自社のエンジニアで改修することはできない

このようなデメリットがあるため、オンプレミスで全てを管理したいという会社には、クラウドECは向いておりません。最近はパッケージの会社も、クラウドECを新たに開発してリリースするなど、EC業界的にはクラウドECが勢いがあります

やはり、クラウドECを導入すれば、毎週システムが自動更新され、新しい機能も実装されるので、メリットは大きいです。弊社のEBISUMARTもクラウドECです。クラウドECの特徴をつかみたい方は、下記の公式サイトをご覧ください。

クラウドコマースプラットフォーム:EBISUMART

⑤ 全てを実現させる「フルスクラッチ」方式で企業のECサイトを作る

コストが最もかかる方式ですが、大企業でよく採用される方式のフルスクラッチです。完全に企業のワークフローに合わせてECシステムを作るため、システム連携やデザインなどは、完全に自由に設計することができます。

フルスクラッチのメリットは?

・完全なカスタマイズが可能
・自社独自のブランディングが可能
・外部サービスへの依存が少ない

フルスクラッチ開発では、ゼロからシステムを設計・開発するため、自社の業務フローや運用体制、独自のニーズに完全に対応したECサイトを構築できます。特別な機能やデザイン要件も実現できるため、独自性の高いサイトを構築できます。

これにより、他のECサイトと差別化を図り、ブランドイメージを強く訴求できるメリットがあります。また、外部サービスを利用しないため、サービス終了や仕様変更のリスクがありません。

フルスクラッチのデメリットは?

・コストが莫大にかかる
・システムが古くなる
・一度導入すると、ベンダーを変えづらい(ECシステムが基幹システム等と同じベンダーの場合)

しかし昨今、パッケージやクラウドECの機能や拡張性が格段に向上したため、フルスクラッチを検討する意味がなくなりつつあります。また「餅は餅屋」のように、ECサイトにはECサイトのノウハウがあり、単に技術力だけある会社にECシステムを依頼するのはリスクがあります。

またパッケージ同じく、システムが古くなる点はフルスクラッチも同様です。

大企業がECサイトをクラウドにすべき理由とは、ECサイトは機能追加(改修)が多いシステムのため

大企業であれば、実店舗があるためECサイトに以下のようなシステムを連携する必要が多くなります。

・顧客管理システム
・基幹システム
・在庫管理システム
・受発注管理システム

これらのシステムとECサイトを連携させるのは、カンタンではありません。そのため大企業では、最もカスタマイズができる「フルスクラッチ」のECシステムを採用するケースが多いのです。

しかし、大企業のECサイトは競合他社に勝つための新たな戦略や、マーケティング施策を次々と実行しなくてはならず、そのためにECシステムの変更は非常に多くなります。また、ECサイトには絶えずサイト改ざんや情報漏えいのリスクを抱えているため、常に最新のセキュリティ対策も重要です。

つまり、ECサイトのシステムとは、他のシステムに比べて、非常に機能追加や改修が多いことが特徴の一つなのです。

◆ECサイトの機能追加・改修する例

・新しい決済方法の追加
・Web接客ツールの導入
・効果測定ツールの導入
・カート画面のUIの改修
・チャットボットの追加
・セキュリティ対策

こういった経緯から、改修が頻繁に起こるECシステムとは、次々とプログラムが追加されていき、陳腐化するために保守メンテナンスが難しいレガシーシステムになりやすいのです。

そのため、ECシステムのような変更が多いシステムこそ、クラウドサービスを利用して、先の変化に柔軟に対応できるシステムにすることで、企業の負の遺産を減らし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することにつながるのです。

昨今はクラウドサービスでも、大企業向けにカスタマイズできるサービスが次々と誕生しており、弊社のクラウドECシステムのEBISUMARTはクラウドサービスでありながら、カスタマイズやシステム連携が可能であるため、DX推進の際には、他社サービスとともに検討していただければ幸いです。

クラウドコマースプラットフォーム:EBISUMART

全ての事業者のサイトにWebアクセシビリティ対応が義務化!

令和3年に障害者差別解消法が改正され、令和6年4月の改正法施行により、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。つまり、2024年の4月1日から事業者が運営する全てのサイトに対して「ウェブアクセシビリティ対応」が義務とされたのです。

ウェブアクセシビリティとは、全ての人が平等にWebサイトを利用できるようにするために、以下のような人もWebサイトを利用できるようにするための配慮です。

◆Web利用者の課題

利用者の課題 Webアクセシビリティによる解決方法
高齢者 小さい文字が読めない 文字サイズをよみやすく調整
弱視者 文字がぼやけて読めない 音声読み上げ
色盲者 写真や画像の色を認識できない WEBページの色を調整

参考:リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」内閣府

そのため、ECサイトにおいても高齢者や弱視者、色盲者に対応する必要がありますASPやパッケージ、クラウドECなどを利用している場合は、ベンダー側がこれらの機能を用意する可能性は高いですが、フルスクラッチやオープンソースで自社開発しているECサイトの場合は、外部からツールを導入するか、Webアクセシビリティに関する開発を行う必要があります。

ECサイトを作るのはカンタン!難しいのはECサイトへの集客

ECサイトは誰でも気軽に作れる時代になりましたが、ECサイト運営で最も困難なのはECサイトの集客です。なぜならECサイトの平均単価は3,000円程度であり、単価が安いために、広告費をかけるのも難しいビジネスモデルなのです。

そのため、特に中小規模のECサイトでは、予算をかけずに集客する、InstagramなどのSNSやSEO施策を実施していく必要があります。

ECサイトを立ち上げたばかりの方、あるいはこれから立ち上げるという方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:ECサイトのアクセス数を増やすため担当者が「すぐ」できる事

すでにECサイトを立ち上げ、中・長期的スパンで集客を行いたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事:ECサイトの商品ページに流入を増やすSEO施策

まとめ

本日は個人と企業のECサイトの作り方の全方式について解説しました。どの方式にもメリットとデメリットがあるので、それを踏まえた上で、どのシステムを導入するか検討するのが良いでしょう。なぜなら個人や企業によって、何が許容できて、何が許容できないか?技術力があるのか?など異なるからです。

また、ASP以外のシステムは全てシステムが古くなり、3年後にはECシステムのリニューアルを検討する可能性も出てきます。もし企業サイトを検討なら、「クラウドEC」のメリットが大きいでしょう

クラウドECとは、カスタマイズが可能で、システム連携やデザインが自由です。そしてASPのように、常にバージョンアップが自動で行われ、システムが古くなりません。またサーバの用意も不要です。覚えておきましょう。もし興味があれば、弊社のクラウドコマースプラットフォーム「EBISUMART」の公式ページをご覧ください。

クラウドコマースプラットフォーム:EBISUMARTの公式ページ


セミナー情報

ABOUT US
井幡 貴司
forUSERS株式会社 代表取締役。 株式会社インターファクトリーのWEBマーケティングシニアアドバイザーとして、EBISUMARTやECマーケティングの支援、多数セミナーでの講演を行う。著作には「図解 EC担当者の基礎と実務がまるごとわかる本」などあり、執筆活動にも力を入れている。