「ECサイトにおけるARって何?」
「ECサイトのARの導入って実際良いの?」
このような疑問をお持ちで、本記事にたどり着いたのではないでしょうか。
ARは、ECサイト上で商品のサイズ感や使用イメージを現実空間に重ねて確認できる技術のことです。
平面的な情報だけでは伝えきれなかった「商品のリアル」を顧客の目の前に再現し、デジタル接客や顧客体験を向上させ、購入前の不安を減らし、CVR向上や返品率低下に役立ちます。
実際にARを導入した企業ではその有用性が証明されており、導入していない商品と比較して、コンバージョン率が最大で94%伸張する効果も出ています。
まだ国内で導入しているECサイトは多くありません。そのため、今このタイミングでARを導入することが、競合他社に対して圧倒的な優位性を築くチャンスにつながります。
そこで本記事では、以下を詳しく解説します。
◆この記事を読むと分かること
・AR技術の必要性
・導入することで手に入る「結果」
ECサイトにおけるAR導入の情報を先取りし、顧客に「失敗しない買い物体験」を提供する準備を始めましょう。
1.ECサイトにおけるAR技術とは?
ECサイトにおけるARとは、ECサイト上で商品のサイズ感や使用イメージを現実空間に重ねて確認できる技術のことです。
例えば、ARを活用することで、
・家具なら設置イメージ
・アパレルやアイウェアなら着用イメージ
を確認でき、オンラインでも実物に近い検討がしやすくなります。
実際に活用されている事例をまとめていますので、こちらからご覧ください。以下は、ECサイトにARを導入する際に押さえておくべきARの特徴です。
◆ECサイトにARを導入する際に押さえておくべきARの特徴
| 項目 | 評価 | ポイント |
| 使いやすさ (利用可能デバイス) |
◎ | ・WebARの場合、専用アプリは不要 ・iPhone/Androidの標準ブラウザ(Safari/Chrome等)で起動可能 |
| 費用対効果 | 〇 | ・「返品コスト削減×CVR向上」の相乗効果 ・特に大型の商材は1件の返品防止が利益に直結する |
| 参入障壁 | △ | ・システム導入はSaaS等で比較的容易 ・商品ごとの3Dデータ準備にリソースがかかる |
| 活用範囲 | ◎ | ・置く(家具、雑貨) ・着る、身につける(服、めがね、アクセサリー) ・塗る(化粧品、ヘアカラー) |
| データ計測・分析 | ◎ | ・ARでよく見られる商品やAR体験後の購入率が在庫や商品計画に役立つ |
使いやすさ、活用範囲、データ計測・分析について大きなメリットがあるものの、全てのECサイトにARを導入すれば大きな結果が出る、というものでもありません。
費用対効果を踏まえて具体的に検討していく必要があります。
2章以降では、あなたが運営するECサイトへARを導入する際に押さえておくべきことを詳しく解説していきます。
2.ECサイトにおけるAR技術活用の動向
ECサイトにおけるARの活用は世界的に見ると一般化しています。
海外では、過去発生したパンデミックをきっかけにデジタルショッピングへシフトが進み、非対面・非接触での接客ニーズが高まりました。
その影響で、BtoC領域でも店舗へ行かずに、自宅に居ながら試すことができるAR技術が一気に一般化し、北米や欧州の地域では、すでにARが「標準的な購買動線」の一部となっています。
◆世界のAR市場
・AR利用者数:2024年までに1億人を突破(米国)
・AR市場規模:2028年までに116億ドルに達する見込み
※2023年 34億ドルの約3.4倍
出典:JETRO(日本貿易振興機構)「米国の小売業界で普及する拡張現実(AR)の動向」
通信インフラの高度化(5G)により、重い3Dデータもスマホでスムーズに表示可能になったことで、国内EC事業者におけるAR導入の後押しにもなっています。
・AR利用者数の増加
・複数のARソフトウェアやサービス・プロバイダーの登場
・スマートフォンやタブレット端末などのデバイスの普及
これらの要因により、海外・国内のEC市場におけるAR導入の拡大がさらに加速すると言われています。日本のEC市場においては、まだ海外ほどAR技術は一般化していません。そのため、ARについて自社のECサイトに導入すべきかを検討し、ベストな判断をすべきです。
3章以降は、ARの導入について詳しく解説していきます。
3.ECサイトのAR導入による5つのメリット
ECサイトでARを導入することで得られるメリットは、大きく5つあります。
② 【コンバージョン率の向上】顧客の購買に対するモチベーションが高まる
③ 【投資対効果の改善】広告・販促のROIが改善される
④ 【顧客との関係構築】満足度向上につながる
⑤ 【顧客基盤の強化】LTV(顧客生涯価値)とロイヤルティの醸成につながる
この5つのメリットは、連鎖的に関係し合い、歯車が上手くはまると、ポジティブなサイクルを生み出し、ECサイトの継続的な成長と優位性の維持を実現してくれます。
それぞれ詳しく解説します。
3-1.【差別化・イメージ向上】他社との差別化や自社ブランドイメージの向上が期待できる
メリット1つ目は、他社との差別化や自社のブランドイメージ向上が期待できることです。
他社では体験できないARを使ったスマートな買い物体験が、圧倒的な優位性を築き、ARという付加価値が独自のブランドポジションを高めてくれるきっかけになるからです。
オンライン上における購買行動は、写真や動画などのビジュアルコンテンツが購買意欲に与える影響が非常に大きいです。
実際、株式会社Contentservが行った商品情報の視覚的重要性に関する調査で、詳細な商品情報に加え、高品質な画像も求めていることが分かっています。
・「商品の様々な角度や使用シーンが見られること」 44.1%※オンラインショッピングと実店舗の両方で月1回以上買い物をする20~60歳以上の顧客(n=111|複数回答)
まだ競合サイトが導入していない場合、質の高い画像による購入体験で差別化できるでしょう。
3-2.【コンバージョン率の向上】顧客の購買に対するモチベーションが高まる
2つ目のメリットは、AR技術の導入が、ECサイトのコンバージョン率向上につながることです。
ユーザーの購入前の心理的なブレーキをやわらげ、コンバージョン率を高めることができるからです。実際、ECプラットフォーム「Shopify」では、AR技術の有用性を証明するツイートを投稿しています。
| 実際の投稿文 | ![]() ※引用:Interactions with products having 3D/AR content showed a 94% higher conversion rate than for products without AR/3D |
| 日本語訳 | 3D/ARコンテンツのある製品とのインタラクションは、AR/3Dのない製品よりも94%高いコンバージョン率を示した。 |
商品ページに3DモデルやAR体験を導入した商品は、導入していない商品と比較して、コンバージョン率が最大で94%伸張したと紹介されています。
実際の使用感を想像してみると、例えば、大きな家具をECサイトで購入する際、
「設置したい場所に収まるのか?」
「部屋のイメージに合うだろうか?」
という不安を感じることがあると思います。
ARはそのような、平面的な写真やテキストだけでは伝えきれない、
「リアルなサイズ感」
「設置後のイメージ」
を実寸大で提示することが可能になり、画面越しに見た拡張現実のイメージから「これなら大丈夫だ」という確実な根拠を示すことができます。
その結果、迷いや不安を取り除いたうえで、購入ボタンへ誘導するため、コンバージョン率も高めることができるのです。
3-3.【投資対効果の改善】広告・販促のROIが改善される
3つ目のメリットは、AR導入は、獲得したアクセスの質を高め、広告・販促のROI(投資対効果)の改善が期待できることです。
AR体験がサイト滞在時間を延ばし、商品への理解度を深めることで、サイト訪問者の検討の質を高めます。実際、ARで商品に触れたサイト訪問者の注文する可能性(CVR)が65%も高くなったという結果も出ています。
このデータをもとに、広告運用の収支変化をAR導入前と導入後でどう変わるかを試算すると、以下のようになります。
| 項目 | AR導入前 | AR導入後(65%UP) |
| 広告費用 | 100,000円 | 100,000円 |
| アクセス数 | 10,000人 | 10,000人 |
| 商品単価 | 10,000円 | 10,000円 |
| CVR | 1.0% | 1.65% |
| 購入件数 | 100件 | 165件 |
| 売上高 | 1,000,000円 | 1,650,000円 |
| ROI(投資対効果) | 1,000% | 1,650% |
同じ広告費用・アクセス数でも、注文する人が増えた分だけ売上が伸び、ROIが向上します。上の試算で言えば、ARの導入費用が65万円未満であればROIを下げずに売上を伸ばすことにつながります。
広告や販促の効果を最大化させ、売上を伸ばしていきたいと考えるのであればAR導入はおすすめです。
3-4.【顧客との関係構築】満足度向上につながる
次に、顧客との関係構築により満足度を向上させられる点も、メリットとしてあげられます。
AR体験を通して、「サイズが合わない」「色がイメージと違う」というミスマッチを防ぐことは、「期待通りのモノが届いた」という満足につながるからです。
◆具体例
・IKEA:アプリを通じてAR体験を提供し、購入への信頼感を高め、返品率の削減に成功しています。
・アメリカの百貨店「Macy’s」:ARによるバーチャル試着の導入により、返品率を2%未満まで削減しています。
このように、ARの導入によりECサイトのネックである返品が減少し、顧客の「このサイトなら間違いない」という信頼を得て、一過性の購入で終わらない継続的な関係を築くことができます。
3-5.【顧客基盤の強化】LTV(顧客生涯価値)とロイヤリティの醸成につながる
最後に、ARを活用したショッピングを通した「裏切られない成功体験」の積み重ねが、LTV(顧客生涯価値)や長期的にサイトを利用するファンの形成に直結します。
次の商品が必要になったとき、過去の購入時の「確信」と届いたときの「満足感」から、競合他社と比較することなくあなたのECサイトへ直行し、指名買いにつながるのです。
◆具体例
・海外の事例になりますが、顧客の約70%はARを導入しているサイトを訪れる頻度が高い傾向があります。
・約40%の消費者が、ARで確認できる商品に対してより高い価格を支払う意思があると回答したというデータもあります。
これらのことから、ARが顧客の期待や購買行動の形成に大きな影響を与えているのは事実です。長期的に良好な関係性を築くことは、LTVの最大化に大きく貢献します。
ファン化した顧客の中には、SNS投稿で良い体験をシェアする人も現れ、波及効果により自然とブランド認知の拡大につながる可能性も高まります。
この顧客による行動は、さらなる他社との差別化とブランドイメージの向上につながり、新規ユーザーの獲得にもポジティブな影響を与えます。
結果的に、ECサイトの持続的な成長を促し、好循環サイクルを維持して売上、利益へと直結していくため、ECサイトにARを導入するメリットは大きいと言えるでしょう。
4.ECサイトでARを導入する上での課題
ここでは、運営側(会社視点)と利用者側(顧客視点)のそれぞれの立場から見た課題を詳しく解説します。
4-1.導入・開発・維持コストをクリアする
ARは、初期の導入・開発費用だけでなく、継続的な支出をともないます。
主な費用は次の3つです。
| 主な費用 | 詳細 |
| 【導入準備時】 システム開発費 |
・AR起動ボタンの設置およびUI/UX設計 ・3Dデータを動作させるソフトウェアの実装 ・既存のデータベース(商品マスター)との紐付け開発 |
| 【導入後】 コンテンツ制作費 |
・商品1点ごとに発生する3D化費用 (例:影を消すための特殊な照明セットや、回転台などの新たな設備投資) |
| 【導入後】 メンテナンス費 |
・OSのアップデート(iOS/Android)にともなう動作確認 ・不具合対応の保守費用 |
導入準備時は、既存システムに独自のARエンジンを組み込んだり、在庫管理などの基幹システムとの連携などを行ったりするシステム開発費用がかかります。
導入後は、メンテナンス費用や不具合に対する保守費用などがメインで、商品数が多いほど、累計コストが膨らむ傾向があります。
なお、自社開発かSaaS(国内のARプラットフォーム)かで、導入費用は異なります。相場の目安は以下の通りです。
◆自社開発の場合
| 費用 | 詳細 |
| 初期:150~1,500万円/2~6か月 月額:5~20万円/月 |
・主な費用はエンジニアの人件費 ・小規模でも2~3か月、本格的な開発で半年以上 |
◆SaaSを利用した場合
| 費用 | 詳細 |
| 初期:300~2,800万円 月額:~30万円/月 |
・目的や複雑な機能の実装をともなうかで相場が異なる ・導入後もサーバ代などが発生 |
最低限の機能のみであれば、外注でも安く済むケースがありますが、複雑で細かな機能も実装する場合、数千万円以上のコストが必要になる可能性があります。
◆解決のポイント
・売上貢献度の高い商品から段階的に進め、初期費用を抑える
まずは、高額になりがちなARの導入・運用コストを抑えながら段階的に進めましょう。
4-2.運用・管理のリソースを確保する
ARを導入すると、運用・管理のリソースを確保する必要があります。
新商品を追加するたびに3Dデータ化し、管理する必要があり、今までの運用・管理に新しい工数が増えるからです。
◆追加になる主なフロー
1.撮影フロー
商品の周囲360度から、重なりがないように数百枚の写真を撮る作業。
【200〜400枚撮影した場合の目安】
・手動撮影:1.5〜3時間
・ターンテーブル:1〜2時間
・高精度3D:2〜4時間
・大型家具類:2〜5時間
「固定位置からの撮影」よりも手間も時間もかかり、「実寸との整合性」を検品する工程が加わる
2.管理の手間
・商品マスターの管理項目に3Dデータを加える作業
・画像(JPEG/PNG)だけでなく、AR用のデータ(glTFやUSDZなど)をセットで管理する必要がある
・「iPhone用」「Android用」など複数のファイル形式での保存が必要
扱うデータ量が増えるため、業務負荷が増大する可能性があります。
◆解決のポイント
・「iPhone用」「Android用」などの複数形式への書き出しや軽量化処理をクラウド上でできるツール(SaaS等)を活用する
・サイズ感や設置シミュレーションが重要な商材に限定する
複数形式への書き出しや軽量化処理などをクラウド上で一括自動変換できるSaaS等の導入や、AI等の最新技術を活用して、撮影や管理にかかる作業の効率化を図りましょう。
4-3.ROI(投資対効果)を可視化する
そして、ROI(投資対効果)を可視化します。
AR導入したことによる効果だけを測ろうとすると、分かりづらくなりがちだからです。
例えばECサイトの場合、広告出稿やSNSキャンペーン、UI改善など、複数の施策が並列して行われるケースも少なくありません。「SNS広告で商品を知る」「AR機能で配置イメージを見る」「数日後にインフルエンサーの紹介を見てWeb検索を経由して購入する」など、複雑な経路をたどるケースもあります。
◆解決のポイント
AR単体での売上貢献度を正確に切り分け、投資対効果を「見える化」することは非常に難しいです。
そのため、直接的な因果関係を測りたい場合は、定量的な判断ができるよう判断基準を見直すことも大切です。
並走施策がないタイミングでの実施や、ARの起動自体を「コンバージョンへの一歩」として計測するなど、アトリビューション地点の再設計をしてROIの不透明さを解消しましょう。
4-4.起動までの待機時間やデータの通信量に対応する
起動までの待機時間やデータの通信量に対応する必要があります。
サイト訪問者にスピーディに表示されなければ、サイトの滞在時間やコンバージョン率に悪影響を及ぼしてしまうためです。
実際、Googleが行ったWebサイト上におけるページの表示速度に関する調査の結果で、ロードに3秒以上かかったケースでは、約40%もの人がサイトから離脱したそうです。
ページスピードがたった1秒遅延しただけで、コンバージョンの7%が減少したという結果もあり、モチベーションを下げない環境への配慮は必須と言えます。
◆解決のポイント
・通信環境に合った画像解像度の最適化
などを行い、「ARを見る」ボタンを押してからの起動時間は3秒以内を目安にしましょう。
4-5.AR起動後、サイト訪問者が簡単に操作できるようにする
AR起動後、お客様が簡単にAR体験ができるようにすることも重要なポイントです。
サイト訪問者側が操作ができなければ結局利用されずサイトから離脱されてしまい、効果を発揮できないからです。
◆解決のポイント
マニュアルを読み込まなくても、直感的に迷わず操作できる、下記のような親切な「UI設計」を行いましょう。
・「床を認識させてください」などの直感的なナビゲーションを画面に表示する
・操作手順を短い動画で紹介する
・操作をガイドするアニメーションを設置する
5.【業界別】ECサイトでARを導入した成功事例6選
ここからは、実際にARを導入し、顧客満足度の向上につなげた実例を紹介します。
5-1.【インテリア】IKEA
事例1社目は、IKEAです。
日本でのEC展開は2017年からの後発ではあったものの、2020年4月に1200種類以上ものアイテムを現実世界に配置できるARを導入しました。
デザインや家具の配置を事前に試すことができるようになったのに加え、ARを活用した部屋づくりのシミュレーションも可能になり、顧客体験が向上しました。
◆ARでできること
・何も家具が置かれていないAR上の空間に、気になる家具を複数組み合わせて配置してみることができる
・IKEAの商品で作成したAR上のショールームで、一部商品をお好みで差し替えたりするなど、理想の部屋を作成してみることができる
新しい技術を取り入れたデザインと、サイト訪問者の円滑で楽しい買い物体験を提供する点が評価され、日本では同年にグッドデザイン賞も受賞しています。
・ポイント:直感的に操作できるデザインで楽しい買い物体験につなげている
・効果:顧客体験(UX)が向上し、返品率の抑制や高い満足度を獲得している
具体的なARの操作やユーザー視点での使いやすさに関しては「IKEA Kreative」をご覧ください。
5-2.【アパレル】NIKE
事例2社目は、アパレル小売りのNIKEです。
「NIKE FIT AR」は、自分の足にフィットする靴選びをサポートしてくれるARツールです。
◆ARでできること
・購入するシューズやモデルに応じた最適な推奨サイズを教えてくれる
・自分の足にフィットする正確なサイズを選べるようになる
他にも、NIKEではARの機能を活用し、限定商品の案内を見たユーザーがARを起動して限定スニーカーを表示すると購入できる販売プロモーションなどを実施。ARを通じてファンの形成やエンゲージメントを高めています。
・ポイント:13箇所のデータポイントから形状をスキャンし、「サイズ選び」の難しさを克服
・効果:返品率の大幅な削減と、ファンが「体験」を求めてアプリを起動し続ける関係性を形成している
実際に、「NIKE FIT AR」の使用感を試すには、「NIKE app」をダウンロードし、スマートフォンのカメラで足のサイズを計測します。
気になる方は、アプリをダウンロードし、ぜひ「NIKE FIT AR」を試してください。
5-3.【ファッション】KARITOKE
事例3社目は、腕時計のレンタルサービスを展開するKARITOKEです。
取り扱っている全商品(40ブランド|1,000種類以上)を網羅した腕時計専用ARを提供しています。
※KARITOKE調べ
※2020年3月リリース時
◆ARでできること
・腕につけた時計の印象を確認してから、時計をレンタルすることができる
高価格帯の時計もラインナップしており、実店舗では中々しづらい試着がしやすい点もメリットの一つ。満足のいく時計が見つかるまで、何度も試着することができます。
・ポイント:サイズ感を実物大で正確に再現しているため、レンタル後の「ミスマッチ」のリスクを軽減できる
・効果:検討プロセスを娯楽化し、納得いくまで試すことでイメージ違いによる早期返却や解約リスクを軽減している
利用方法は非常に簡単で、「KARITOKE」のサイトから腕時計を選択し、専用メジャーとアプリを使って着けたい腕に写すだけです。
着用物のサイズ感の確認や色味のフィット感といった使用感を試してみたい方は、「KARITOKE」サイトから、ぜひご確認ください。
5-4.【生活雑貨】JINS(Web)
4つ目の事例は、眼鏡を販売するJINSです。
オンラインショップで気軽に眼鏡の装着感を見ることができる「JINS VIRTUAL FIT(バーチャルフィット)」を提供しています。
◆ARでできること
・スマートフォン内蔵のカメラを使用し、顔を認識させるだけで、画面に映った顔のサイズに合わせ、自動でフィッティングしてくれる
・好みのフレームデザインやカラーを選び、色味やデザイン性を、実際に着用することなく試すことができる
AIを使ったお似合い度も測定してくれるため、迷いの少ない買い物体験を提供しています。
・ポイント:「似合うか分からない」不安を解消し、客観的な指標でお似合い度判定してくれる
・効果:AIのおすすめで新しい発見を提供し、ブランドへの信頼度を高めている
眼鏡などの装飾物は、実際に着用するまで色味やデザインが、自身の顔にフィットするかは分からないものですが、JINSのAR導入事例では、「自動フィッティング機能」なども搭載されており、実際の着用感と極力乖離がないように、工夫が凝らされています。
アプリなどのダウンロードも不要で、オンラインショップ上でたった3ステップでお試しいただくことができます。
実際に好みの眼鏡を探しながら、商品ページ上で気軽に試すことができる動線設計が施されている点も特徴としてあげられます。
実際の使用感や動線設計の参考になりますので、ぜひ公式JINS オンラインショップよりご覧ください。
5-5.【化粧品】資生堂(Web)
出典:資生堂「バーチャルメイク」
5つ目に紹介する化粧品メーカーの資生堂では、ARとAIを駆使した事例を複数持っています。
そのうちの1つ、バーチャルメイク機能「VIRTUAL MAKEUP」では、複数の色味をリアルタイムで自動合成する機能を提供しています。
◆ARでできること
・2画面表示で、使用前と使用後の違いを比較することができる
さまざまなカラーを何度も試し、自分に似合う色をリアルタイムに探せるため、オンライン購入のハードルが下がり、コンバージョン率の向上に貢献しています。
・ポイント:多くの商品を試す際の心理的・時間的ハードルがなく、Before/After比較で納得感を高めている
・効果:滞在時間が伸び、納得して「カート追加」してくれるため、購買意欲が向上する
化粧品の実際の着用感は、AR上でも実装するのが難しいもの。ですが資生堂の「VIRTUAL MAKEUP」は、ナチュラルな仕上がりで試すことができます。
資生堂の人気ブランドのアイテムを自由に組み合わせて、フルメイクを試してみることも可能です。
こちらもWebサイト上で気軽に試すことができますのでご確認ください。
5-6.【ジュエリー】4℃(Web)
6社目は、ジュエリーブランド「4℃」です。
AI・AR技術を活用したソリューションサービスを提供するパーフェクト社の最新技術「バーチャルジュエリー試着機能」を採用し、ECの利便性を高めた事例です。通常は、商品をさまざまな角度から撮影して3Dデータ化をすることでAR表示をしています。
一方、「4℃」では商品画像をアップロードするだけで、自動で立体的なAR試着用データが生成されるため、3Dアセットの開発リソースが不要となりました。
◆ARでできること
・鏡を見ているかのような着用感を体験できる
写真アップロードにより、送りたい相手の具体的なイメージを見て、納得感のある商品選びができるようになっており、プレゼント購入のハードルも下がり、コンバージョン率の向上に貢献しています。
・ポイント:3D制作のコストと時間を軽減し、「着用感」の伝わりにくさを改善
・効果:最新AIによるARデータ生成により、運用効率の最大化を実現している
ジュエリーだと、例えばピアスなど人の肌に触れるものは、店頭で試すことは非常に難しいですが、ARを使用すれば、実際に画面上でまるで本当に着用しているかのように試すことができます。
サービスリリース直後の2023年時点では、イヤリング・ピアスを含め12点(随時追加予定)がバーチャル試着に対応しています。
4℃のサイト上で、お試しすることができますので、ぜひ下記をご覧ください。
6.ECサイトでARを導入すべきかどうかは「ARと相性が良い特徴」に当てはまるか
ECサイトでARを導入すべきかどうかは、「ARと相性が良い特徴」に当てはまるかです。例えば、
・自社ECサイトの「独自の価値づくり」をする
・AR技術と相性が良い商品ジャンルがあり、店の強みを発揮させる
・開発コスト・運営コストをクリアできる資本
・実店舗を持つECサイトのOMO戦略として採用できる
・SNSと相性が良い顧客層が多い
これらどれか一つでもあてはまれば、相性が良いです。特徴をよく理解した上で自社のECサイトに導入すべきか検討しましょう。
それぞれ詳しく解説いたします。
6-1.AR導入により「新しいユーザー体験」を提供できるか
ARにより「新しいユーザー体験」を提供できるなら導入がおすすめです。
「新しいユーザー体験(UX)」という刺激は、顧客のマンネリ化の打破につながるからです。「これまで体験できなかった価値」の提供により、競合が追随できない独自のブランドポジションを確立し、他とは違う印象を与えることにもつながります。
さらなる飛躍のための1つの手法として、サイト訪問者との新しいコミュニケーション手法を模索しているのであれば、AR導入によって新ユーザー体験を提供できるはずです。
◆判断ポイント
・顧客の滞在時間が短い
・直帰率が高い
6-2.自社ECサイトの「独自の価値づくり」に貢献するか
ARが自社ECサイトの「独自の価値づくり」に貢献するなら導入がおすすめです。
マーケットプレイス型の「Amazon」やテナント型の「楽天市場」といった大手ECモールや、競合他社のECサイトと差別化する施策として導入自体が機能するからです。
例えば、下記のような価値づくりで課題を感じているサイトでは、ARを活用することで独自の価値を生み出せる可能性があります。
・安さ以外の強みを打ち出しにくい
・静止画だけでは、商品のディテールや設置したときの印象などが十分に伝わらない
・ポイント還元率が高いサイトや格安サイトなどに顧客が流出している
サイト訪問者や顧客の記憶に強く残るARを使った「楽しくて安心感のあるショッピング体験」で、指名買い(直接流入)につなげましょう。
◆判断ポイント
・ブランドのこだわりを伝えきれていない
・リピーターが定着しない
6-3.AR技術と相性が良い商品があるか
AR技術と相性が良い商品・店の強みがあるなら導入がおすすめです。
AR技術と相性が良い商品があれば、
・サイズ展開やバリエーションが多く、すべてを紹介できない
・在庫を店舗には置ききれない
という問題があっても、ARですべてのバリエーションを試したり、確認したりすることができます。
例えば、以下のような商品ジャンルはARと相性が良く、質感や素材の光沢感、死角で見えない部分まで、多角的な視点で自由に構造を確認できます。
◆専門的な商品ジャンル(例)
・キャンプギア
・デザイナーズ家具
・アンティーク、美術品
・高級時計
・照明器具
・医療、介護用品
商品が多くても、選ぶストレスではなく楽しさに変えて魅力を伝えることで、返品を減らす効果も期待できるので、お店の強みがあるケースはAR導入がおすすめです。
◆判断ポイント
・実店舗でも「すべてのバリエーション」を紹介、展示できていない
・スペック数値(サイズ、重さなど)だけでは想像しづらい商品が多い
・「質感」や「光の反射」が魅力の商品を取り扱っている
6-4.開発コスト・運営コストをクリアできるか
当然ですが、開発コスト・運営コストをクリアできるなら導入がおすすめです。
なぜあえて当然の話題を入れたかというと、ARの導入はECサイトの質を高めるためのもので、どうしてもコストがかかるものだからです。(「4.ECサイトでARを導入する上での課題」)
実際に導入直後の利益としては、返品の削減程度しか見込めないかもしれません。しかし、中長期的な視点で見ると、AR技術によりECサイトの価値が向上し、ブランドのファンが増える可能性があります。
返品の軽減により、その対応に割いていたリソースを他の施策に回すことができ、運営体制の最適化にもつながるので、長い目で見るとプラスに作用するケースも十分にあります。
中長期的な視点でコストの課題をクリアできる場合は、AR導入を検討しましょう。
◆判断ポイント
・中長期的な戦略として投資できる
6-5.実店舗を持つECサイトのOMO戦略として採用できるか
AR技術が、実店舗を持つECサイトのOMO戦略として採用できるなら導入がおすすめです。
店舗が抱える在庫・スペースの問題や持ち帰ってのシミュレーションが難しい商品のハードルをクリアできるからです。
※OMO戦略とは、オンラインとオフラインの顧客データを統合し、顧客に対してシームレスな体験(CX)を提供するマーケティング手法の1つ
実店舗で在庫がなかった商品も、ECサイトのAR機能で試してもらうことができます。実店舗で見て気に入った大型家具なども、帰宅後にECサイトのAR機能を使って、自宅に置いたイメージの確認が可能になります。
帰宅後の「冷静な検討」を後押ししてくれるため、実店舗とのOMO戦略としてAR技術の導入は非常におすすめです。
◆判断ポイント
・購入に対して慎重になりやすい大型家具などを取り扱っている
6-6.SNSと相性が良い顧客層が多いか
SNSと相性が良い14~29歳のZ世代(1990年代〜2000年代以降)の顧客が多いECサイトは、AR導入がおすすめです。
Z世代が多く利用するSNSと連携したAR広告の需要は拡大しており、「AR×SNS」がエンゲージメントを高める仕組みとしても機能することが期待できるからです。
海外では、AR試着をSNSでシェアする事例が確認されており、SNSプラットフォーム自体がARとショッピングの共有を進化させています。
このように、日本でもARで試着・設置している様子をSNSにアップして、自然発生的な拡散をしてくれることが期待できるため、Z世代の顧客が多いECサイトはARとの相性が良いと言えます。
◆判断ポイント
・効率的なマーケティングを考えている
・口コミやファンの獲得に苦戦している
◆ARはZ世代を中心に利用されている
海外データになりますが、実際のARキャンペーンデータで、利用者の90%以上をZ世代が占める事例があり、他の世代よりもARに対するハードルが低い傾向があります。
SNS(InstagramやSnapchat等)で写真や動画の投稿で、ARレンズを使うなど、日常的にARを利用する割合が40%とも言われており、Z世代にとってはARが自己表現に欠かせないツールになっています。
7.ECサイトでのAR導入を成功させる4つのポイント
ここでは、ECサイトでのAR導入を成功させるポイントを4つ紹介します。
◆ECサイトでのAR導入を成功させる4つのポイント
② ECサイトのシステムと親和性の高いツール・ソフトを選ぶ
③ 顧客が迷わない導線設計(UI/UX)と操作ガイドを用意する
④ 商品を絞った「スモールスタート」戦略で始める
ECサイトでのAR導入を成功させるために最も重要なのは、AR・ツール選びです。特に、離脱しづらいWebAR、ECサイトのシステムと親和性が高いツールを選ぶことがとても重要です。
その上で顧客が迷わない導線設計(UI/UX)と操作ガイドを用意すること、商品を絞った「スモールスタート」戦略で始めることを見据えて最終的に導入するAR・ツールを決める必要があります。
1つずつ見ていきましょう。
7-1.離脱しづらい「WebAR」を選ぶべき
ARには、大きく分けてアプリ型の「アプリAR」とWebブラウザ型の「WebAR」がありますが、ECサイトでこれから導入する場合は、WebARが向いています。
| WebAR | アプリAR | |
| 利用方法 | Webブラウザ | アプリインストール |
| 手軽さ | ◎(すぐに体験可能) | 〇(インストールの手間) |
| 動作・表現 | 〇(限定的) | ◎(作り込み可能) |
| コスト・期間 | 低~中(比較的短期) | 高(期間もコストもかかる) |
ご覧のように、WebARとアプリARには、メリット・デメリットがあります。
・アプリAR:ARを使う前に専用アプリをダウンロードするという高いハードルがあります。ダウンロードのタイミングで多くのユーザーが離脱する可能性があります。
・WebAR:専用アプリが不要で、サイト上で完結できるのがメリットです。商品ページにARを起動するボタンを設置し、カメラを起動させることですぐに試すことができます。
ユーザーの行動を妨げることなく、シームレスに購入イメージを具現化し、スピード感を持って試せることがコンバージョン率を左右するため、離脱されにくいWebARがおすすめです。
7-2.ECサイトのシステムと親和性の高いツール・ソフトを選ぶ
既存システムが存在する中で、ARの導入を進める場合、親和性の高いツールやソフトを選ぶことが重要です。マーケティングや設計などのデータ連携をスムーズにするうえで不可欠だからです。
データ管理において、商品のマスター(品番や価格)とARの3Dデータの管理番号が違ったり、それぞれが独立したシステムだった場合、更新ミスや管理工数増大の原因になります。
そのため、具体的には以下の特徴を満たしたツールやソフトを選びましょう。
◆親和性の高いツール・ソフトの特徴
・使用しているECカートに対応できるツール(商品マスターと3Dデータが直結した状態を維持できる)
・既存のHTMLにコードを追加するだけで導入できるツール(現在のシステムを大きく変えることなく連携できる)
・外部のシステムとデータをやり取りできるAPIを公開しているツール(既存の在庫管理システムや商品登録システムと自動で連携ができる)
◆選び方のポイント
・実績:自社が利用しているECカートとの導入実績があるか
・機能面:特定の形式のみではなく、「.glb」や「.usdz」などのWebARの標準フォーマットに対応しているか、商品情報の更新とARの更新を同じタイミングでできるか
・サポート面:データの連動エラーが発生したときにサポートをしてもらえるか
・セキュリティ:顧客のカメラデータなどを扱う場合のセキュリティ対策が整っているか
※すべてを満たす必要はありませんが、最低限、自社が重視しているポイントを満たしているかどうかで判断しましょう。
上記のような特徴、選び方のポイントを参考に、システム連携において導入負荷の低いツールやソフトを選ぶのが賢明です。
AR機能を実装したECサイトを構築するなら「EBISUMART(エビスマート)」
AR機能を導入したくても、経験がないと一から始めるのは大変ですよね。
そのような場面でご活用いただきたいのが「EBISUMART」です。クラウド型フルカスタマイズSaaSで、サイトごとに独自機能の拡張が可能です。
API連携にも対応。連携できる機能が幅広く、サポート体制も充実しているので、外部のARソリューションとの連携もスムーズにできます。
自社サイトの独自UI/UXとしてシームレスに統合でき、AR導入によるマーケティング戦略を加速させることができるでしょう。
AR導入をご検討されているのであれば、ぜひ自社のオリジナル性を反映できるフルカスタマイズ可能な「EBISUMART」へお問い合わせください。
7-3.顧客が迷わない導線設計(UI/UX)と操作ガイドを用意する
ARを導入する場合、顧客が迷わずに活用できる動線の設計や、操作ガイドを用意しましょう。
サイト訪問者や既存顧客の「ARリテラシー」には、個人差があります。日本ではまだ普及率が高いとはいえず、ARは誰もが慣れた操作で使えるわけではないため、ガイドがないと操作を諦めてしまう顧客が出てきてしまいます。
起動前・起動後の心理的ハードルを解消する具体的な設計やガイドイメージは、以下の通りです。
| 起動前 | ・プレビュー画像または動画の設置(ARを起動した際の見え方)
・標準的なアイコンの設置(3D/ARを示す「立方体のマーク」など) ・利用環境の明示(動作環境を示す「iPhone iOS 14以上 / Android 9.0以上 推奨」など) |
| 起動後 | ・ステップ式ガイダンス(表示位置の確認、スキャン指示、成功の合図)
・ジェスチャーの図解(「指2本で回転」「ピンチイン・アウトで拡大縮小」などの操作のヒント) ・次のアクションへの案内(「3Dデータを準備中..」や「もう少しカメラを引いてみてください」といった具体的な指示など) |
ユーザビリティを考えると、まずは「今、床を認識しています」などの表示位置の確認ができるガイダンスが必要でしょう。
「拡大(画面に指2本を置き、外側に広げる)」などのスキャン指示、「タップして配置」という成功の合図などもステップ式ガイダンスで示すことが大切です。ガイドの有無は、ARオブジェクトを正しく配置できるまでの時間を左右し、体験後の満足度にも影響します。
少しでもユーザーの不安やストレスを軽減できるよう、動線設計とガイドを用意しましょう。
7-4.商品を絞った「スモールスタート」戦略で始める
ROI(投資対効果)の最適化やリスクを考えると、まずは一部の商品に絞って始めるのがベターです。
最初から全商品を3D化した場合、商品数が多ければ多いほど、莫大なコストがかかり、プロジェクトが失敗するリスクが高まるからです。
経済産業省のDX指針をまとめている資料でも「アジャイル開発体制」が推奨されており、市場の変化を捉えながら、小さな成功を積み重ねることの重要性が述べられています。
例えば、
・返品率の高いカテゴリ
・家具・家電のような「サイズ重要商材」
・売れ筋上位(人気)の商品
から始めることで、返品率の改善など、効果を早期に実感できるはずです。
◆スモールスタート戦略の始め方
| 【ステップ1】 商品の優先度を決定 |
・高単価で返品率が高い商材など ・設置場所のサイズ確認が必要な大型商品など ・色違い等のバリエーションが多い商品など ・短期的な売り上げインパクトが期待できる売れ筋商品など |
| 【ステップ2】 短期的な成功指標(KPI)の設定 |
・商品ページを訪れた人のAR起動率 ・AR導入前と導入後の滞在時間の変化 ・離脱率(カートに入れたが購入しなかったカート落ち)の変化 |
| 【ステップ3】 検証・改善 |
・1〜3か月後のKPIの達成状況が期待通りなら、継続・拡大 ・KPI指標を達成できない場合、別の商品や動線等を1つずつ見直して軌道修正し、再検証 |
一気にAR化を進めようとせず、スモールスタート戦略で段階的に進めていきましょう。
8.まとめ
ECサイトにおけるAR導入は、顧客の「実物を確認できない不安」を解消し、コンバージョン率の向上や返品率低下を実現する戦略的インフラです。
Shopifyの事例でもCVRが最大94%向上し、ARでサイズ感や使用イメージを可視化することで、顧客の「確信」を生み、LTV(顧客生涯価値)の向上にも寄与することが分かっています。
自社開発やSaaS利用にともなうコスト、3Dデータ制作の工数、OS更新への対応など、運用面のハードルや課題もありますが、ARは単なる流行ではありません。世界的にはARが一般化しており、日本でも、非対面接客の質を向上させ、売上を伸ばす施策としてARを導入する企業が増えています。
まずはWebARを活用した「スモールスタート」から始め、サイト訪問者や既存顧客に対して、失敗しない買い物体験を提供することから始めましょう。




























